20万キロ近く走行したアクティー。シフトロックが解除できないということで入庫。ブレーキを踏んでも、シフトレバー付近で「カチカチ」という音がしない。念のためブレーキランプも確認すると、点灯しなかった。
早速、単体テスト。シフトソレノイド、ブレーキスイッチとも正常。ということで、ブレーキ系統、シフトソレノイド系統の連携を確認するが、よくわからない。結局、配線図をとりよせ、確認することに。
ブレーキSWはホーン電源から12Vの供給を受け、SWが入ると、そのままブレーキランプへ電気を流す。シフトロックも同じ流れかと思えばそうではなく、ブレーキSWの信号を受け、ヒューズBOXの電子回路に入り、シフトロックSOLをアースに落とす作動をさせる。(シフトロックの片方のピンには常時(IG ONのみ)電源が入っている。)
上記の結果、ブレーキランプ、シフトロックともにNGということは、ブレーキSWに電源が入っていないと考えられる。ブレーキSW直前の電圧を測るとやはり「10V」といういいかげんな電圧になっていた。ホーンヒューズからSWまでのハーネスをぐりぐりすると、10Vが2Vになったり5Vになったりした。ぐりぐりをすこしずつ位置を変えながら続けると、もっとも電圧が変化する場所が特定できた。
ビニールテープをはがし、ハーネスを確認すると、腐食によりホーン電源の一本が切れていました。配線図があればすぐわかった話ですが、はじめは配線図無しでも解決する案件だ、と判断すると、逆に時間がかかってしまうという事例でした。