エンジンをかけると爆音がする、ということでレッカーさせていただきました。
で、エンジンルームを開けてみると、3番スパークプラグがプラグコードごとぬけていました。圧縮がプラグホールから抜けて爆音が発生していました。
外れているプラグは黒くはなっているものの、ねじ山がつぶれているわけではありませんでした。
タップを立てて小修正でとりあえず直ると思っていましたが、ダメでした。ヘッド側雌ねじガバガバです。
ファイバースコープで中の様子を探ります。
ヘッドおろしが必要ですが、チャレンジでリコイルで修理する方向で進めます。
下準備で重要なことは、リコイルタップ立ての時の切子をシリンダーに落とさないこと。
そのため、以下の準備をします。
3番気筒の吸気バルブを全開(1番圧縮上死点)、マフラー出口をふさぐ、アクセル全開、ブローバイ系統すべてふさぐ、吸気管から圧縮エアーを送る。
これで、3番のプラグホールからのみエアーが抜けるようになるので、切子を外へ出すことができます。
タップを慎重に立て、リコイルをねじ込みます。
ここまではうまくいきました。ここから、リコイルのガイドをへし折るわけですが、付属の工具のリーチが短く、明らかに中に落ちてしまうことが分かりました。
エアーでも吹き返せない状況だったので、思い切って中に落とし、あとから回収するしかありません。
ファイバースコープで確認しながら、破片がピストン上に移動するように慎重にエアー量を調整します。
プラグホールの角度からまっすぐ行った先に破片が位置するように調整して、マグネットピンで回収します。