~他人と比べるな、昨日の自分と比べよう~

昔話の自動車屋
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フォルクスワーゲン AGG タイミングベルト

2011年05月23日 | 修理整備全般

輸入車の入庫台数は、非常にすくないのですが、たまに入ってくる車は毎回手ごたえがあります。これだけをみると国産車がとても品質のよい車に見えてしまいます。比較台数が少ないので何とも言えませんが。

実際質のよい輸入車も多数あると思いますが、部品の流通、納期、作業時間、工具の有無、など総合的に考えると、長年維持していくにはお金がかかりすぎます。

ということで、今回はフォルクスワーゲンAGGです。ブレーキホース、リアアブベアリング、タイミングベルト、オイル漏れ全般修理などなど。

国産車ならフロントケースを剥いだついでに、カム/クランク/オイルポンプのオイルシール、ウォーターポンプ、テンショナを一気に換えてしまいます。カムシールなど500-1000円程度。しかし輸入車となると、一個5000円以上します。予算の関係からフロントケース内はタイミングベルトのみとしました。しかし、テンショナベアリングが完全にロックしていて、ベルトが焼き切れていなかったのが不思議な状態でした。ということで、テンショナベアリングも交換。

今回のトラブルは以下の通り。

①クランクシャフトのダンパープ―リーを交換しようとしたが、違う部品が来た。

②正しい部品は7万円以上もする。

③タイミングベルトも違う部品が来た。コマ数が少なくてかからない。

輸入車は部品トラブルが確実に発生するので、①の写真を撮ったり部品商に現物を見てもらったりしたが、1週間かかってやっと来た部品を見たら、まったく別のプーリーでした。写真+現物確認+「部品の刻印」の確認も必要でした。で②となる。

③の箱の表示を見ると1.6Lエンジン用のベルトが来ていたようでした。再度調べてもらっても、それで間違いないとのこと。挙句に「お宅でエンジン載せ換えしたんじゃないの」的なお言葉。車検証までコピーしてFAXしているのに。車検証は、排気量の欄が1.98Lと書いてあり、もちろん型式類別欄は数字がそのまま記載してある。つまり2Lエンジンのまま構造変更はしていない。メーカーから出荷された状態が2Lエンジンであることは間違いない。のに、載せ換え疑惑発言。メーカーの言葉とは思えません。

ということで、コマ数を数えてそれと同じものを送ってもらいました。

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これはタイミングを合わせるときの図ですが、クランクプーリー(ダンパープーリー)の切り欠き(赤矢印)とバランスプーリーのマーク(青矢印)を一直線上で合わせる、という作業が必要。エンジンを正面から見れないので、鏡などを利用します。

こういった設計的な要素も国産と違うので、合わせたつもりでもエンジンかけるまでは怖いです。何度も見直して、なかなかフロントケースが閉じれません。

エンジンオイル漏れをあれやこれやで直して、次はATF漏れです。オイルパンとブロックの合わせ面から洩れていました。ゴム製のパッキンで再利用できそうだったので、外して掃除してパッキン剤を塗布して組みつけました。

問題はこの後。ATFを入れるところが無い。レベルゲージもない。ということで、車両前方にあるいかにもオイル注入口のようなところから入れます。下のドレンを外しておきます。ふつうはダダ漏れになりますが、筒が立っているので、オイルパンにいっぱいになるまで漏れません。漏れ始めたら、オイルパンに満載になったことになります。ここまで約1L。次に、エンジンをかけた状態で(レバーはP)ATユニットにオイルが吸い上げられても、筒と同じ高さに油面が保持できるレベルにすればよいです。ということで、下のドレンを閉めます。よこの注入口から約2.5Lほど多めに入れます。ここでエンジンをかけます。油温が40℃くらいになったら、下のドレンを開けます。ドレンからオイルが出なくなったらドレンを閉じます。これで完了。

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間違っても、エンジンをかけながら注入口から入れないように。注入口からオイルが吹き返してきます。工場がえらいことになります。


ハリアーハイブリッド 各種警告灯点灯

2011年05月23日 | 修理整備全般

補器バッテリー上がりなどで、知らぬうちにメーター内の故障警告灯が点灯することがあります。この場合、単純にバッテリー交換をすればもとに戻るのが一般的です。しかし、治りませんでした。

メーター内では、システムチェック異常なんたらとか横滑りマークやABSマークが点滅したり、とてもいやな雰囲気です。とりあえずDLCカプラーの端子を短絡して、点滅回数で故障個所が特定できるかチャレンジしました。

ご丁寧に英語でDIAG VSC 45とか合計二つコードが出ました。しかし意味がさっぱりわかりません。とにかくVSC系・・つまりトラクションコントロールとかスタビリティーコントロール/ABS関係が問題あるそうです。そんなところ触ってないのに。

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ディーラーでも診断してもらいました。たしかにVSC系統も故障コードがストアされていましたが、B系、C系、U系もストアされていました。Bはボディーコントロール、Cはシャーシ、Uはなんの略か忘れましたが、コミュニケーション関係。コンピューター診断中にDLCカプラーを外したり、ユニットをつけ外しするとこれらが一気にストアされるのはよくある話です。しかし原因が分かりません。

挙句の果てに、パワーリアゲート、パワーウインド、集中ロックも利かなくなっていることに気づきました。

B系のコードからユニットを追ってみると、たしかに上記ユニットとつながりがありそうでした。

そこで、関連するヒューズを抜き差しして電源を一度遮断してみることに。ハイブリット系のユニットのヒューズを絶対に抜かないように、考えられる全てのヒューズを抜き差ししました。すると、現象は消えて元通りになりました。

そもそも補器バッテリがあがるような行為はしてないつもりですが、IGオンオフの頻度が高くなんらかのバッテリ上りにつながる状況が起こったかも知れません。

いずれにしてもハイブリッド車は取扱いにかなりの注意が必要です。基本、触らない!


エルフ チャージランプ点灯

2011年05月23日 | 修理整備全般

車検で入庫したエルフですが、チャージランプがいつのまにか点灯していました。お客さんに確認すると、ときどき点灯していた模様。かといってバッテリーがあがるような症状はなし。もちろん発電電圧は25V以上あり、問題なし。

チャージランプだけでなく、パーキングランプやガソリン警告灯も点灯していました。ガソリンはそこそこ入っているのにも関わらずです。なので、単純にオルタネーターがいかれたのではないと思ったのですが、ネットや他の人により「オルタネーターが駄目だ」という意見が多数。

確かに走行距離は15万キロを超え、そろそろではありますが、トラックのオルタなどリビルト品でも結構な金額になります。

そこでチャージランプリレーなるものがあったので、それを点検しました。みごと正解で、不要な出費を避けることができました。

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