一月最後の日の日曜日
冬には珍しいくらいの暖かで穏やかな青空の下
母は二度と顔を見ることの出来ないところへ旅立っていった
一月二十八日 夜
気がついた時には、母の顔は冷たかった。
身体は温かいのに
救急車が到着した時はすでに手遅れでした
翌日金曜朝の検視、ご住職の予定もあり
土曜 お通夜 日曜 葬儀 と決まった
通夜の準備が始まるまで、母はいつもの様に布団に寝かせてました
普段よりももっと穏やかな、口元は笑みを浮かべているような
優しい顔つき どう見ても息をしていないなんて思えない
顔をおおっている白布をはがしました
丸一日以上、いつものように母の寝顔を見ながら
話しかけながら頬をなでながら過ごしました
<お母さん ごめんね ごめんね> と言いながら。。。
今になっても不思議なくらい涙はにじみますが
泣くことが出来ません
夜 初雪になりました