
この湿気た壁の中で 翼をもぎ取られたわたしたち
呻きながらも無力の惰性に 慣れきってしまわぬよう
獄舎に過ごす歳月の密林で 孤独の恐怖に貫かれ
自由な共営と和合の光を けっして忘れてしまわぬよう
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ウクライナとロシアの戦争が始まっているとはいえ
なんで今ラーゲリを?
前回の 「女たちのシベリア抑留」
読み応えがあった。
TVドキュメンタリーをノンフィクション化
した作品とのこと、解説にもあるが、
映像作品を言語化する事は難しい
その逆もまたしかり>で
文芸作品の映画化を期待してがっかりしたこと
読み過ごすような小作品が見事な映像作品になる
ことは度々見てきましたが
この作品に関しては是非ドキュメンタリーも観たいと
再放送を望んでいます
今、私流読み応えのある本がなかなか見つからない
こんな時は、読んだ本の中や「参考文献」から
読みたいもの興味のあるものを探し出すのが私流
で、探し出したのがこの 「明るい夜 暗い昼」
あとがき> によると
スターリン時代
党路線の正しさを信じ切っていた共産党員で
大学で教鞭をとるジャーナリストでもある著者が
粛清の旋風に巻き込まれ18年間のラーゲリから
解放され名誉回復から復党するノンフィクションである
名誉回復したとはいえ、後世の人々に残したいと
書き上げたこの作品も長い間発禁になったり、家族は離散し
後、巡り会えたのは次男ただ一人だったとか。
この次男が作家 アクショーノフ とのこと
行ってみたい国ではあったが、
ロシアは怖い 共産国はやはり怖い
ウクライナ戦争が早く終わることを願ってます