初めての海外旅行は貧乏旅行 Ⅳ

アメリカに入国するのに苦労した。

日本からカナダには日本航空の飛行機であるし、スチュワ-デス（当時こう呼んだ）も日本人、
出国カ-ドも入国カ-ドも英語と日本語で書いてあるし、分からんところは訊けばよかった。
しかしカナダからアメリカへの移動はどこのエアラインじゃったか忘れたがJALではなかった。

出国カ-ドも入国カ-ドもすべて英語じゃ。
困ったのはadressの欄だった。
〇〇adressや△△adress〇✖adressなどadressの欄が３箇所もある。
意味が分からんかったんでスチュワ-デス（もちろん外人）を呼んで訊いてもチンプンカンプン。
今でこそカナダでの住所、アメリカでの住所、そして日本の住所と分かるけど
その時は分からんかった。どうやって入国審査を通過したのか覚えてないが
何とかアメリカに入国は出来た。サンフランシスコが初めてアメリカの土を踏んだ地である。

ダウンタウンへバスで着き、早速その日泊まるホテルを探した。
『一日３ドル旅行』の本に書いてあるように、いたるところに『HOTEL』の看板がある。
貧乏旅行なんで、こじんまりとして安全で衛生的なホテルを探した。

街の中心にある小さな家族経営のホテルを見つけ、価格を訊いた。
予算に見合う価格で部屋も空いているというので、そこに決めた。
部屋に案内してくれたのはお母さんみたいな人で、エレベ-タ-を操作してくれたが
手動式じゃったのにはビックリした。

部屋は清潔でサンフランシスコ周辺を観光する拠点とするには充分であった。
早速、荷を解き、サンフランシスコのロケ-ションをガイドブックで調べた。
ホテルのロビ-にあった現地ツア-ガイドも役に立ったし
街のところどころに置いてあるミニコミ誌も情報ゲットに大いに役立った。