母の日

今日は母の日という事で息子一家が夕方プレゼントを持ってきた。
孫娘たちもやって来ると想定しとったんで、和菓子やアイスなどを用意していた。

来る前に息子一家は買い物に出かけた先でソフトクリ-ムなど食べたらしく、
わが家でのティ-タイムに出された和菓子とアイスは、どちらか一つと
嫁から厳しく制限されたんで、みんなアイスを食べた。

末っ子の孫娘がワシのそばにやってきて内緒話を耳にささやいた。
和菓子が大好きなんで、ワシが食べた事にして1つ和菓子を隠しといて欲しいとの事じゃ。
親や姉たちの目を警戒しながら、皆の視線がテレビとかに移った瞬間、
すばやく和菓子を一つ取って、ワシの手の中に・・・

そしてワシが和菓子を手にした事をみんなに知らしめるために
『健じいさんはいっぱい食べるね？』といたずらっぽい目で笑いながら言うのよ。
『ほほぉ・・・なかなかずる賢い奴め』と思うたが、
やがてその和菓子を、みんなの視線をかいくぐって自分の服の中にすばやく隠した。

またワシにいたずらっぽい目を向け『言っちゃあダメよ！』と言わんばかりじゃ。
しかし、同じく食いしん坊の長女はずっとこの様子を最初から見ぬふりして見てたようで、
「アコちゃん！　お腹の出っ張ったモノはなに？｣　と大きな声で言うのよ。

真っ赤な顔して末娘は「だって！　好きなんじゃもん、これ！｣　と弁解する。
親からも「アコちゃんは！｣　と言われワシの後ろに隠れる。
とうとうお持ち帰りも許されず、後ろ髪を引かれながら孫娘たちは帰って行った。
可愛い～！　だ～い好きな孫むすめ達とのひと時を演じた『母の日』でした。