元旦の朝、恒例行事は初日の出、見物から始まる。今年は一番下の孫娘も参加したんで5人で、いつもの場所へ車を向けた。
今年は魚釣りをする人も何人かおったり、釣り船も何隻かおったりと、いつもと様子がちーと違う。
こがぁに寒いのに釣れるんかいの?と思うたら次々とアジを釣ってんじゃけぇ、凄い! 天気晴朗なり、波も穏やかなり。
静かに似島の右側を赤く染めながらの2023年の初日の出じゃ。
その頃には腹が減って胃袋がグーグー催促するのよ。
「分かった!分かった!」「鎮まれ! 静まれ!」
と言い聞かせながら帰宅。
帰ったら正月バージョンの雑煮、そしてプチおせち料理。
プチとゆーのは昼には一家みんなが集まるんで、そっちが本番。ワシの朝飯はリハーサルみたいなもんじゃ。
午前9時半には一緒に初日の出を見に行った、一番下の子が携帯に電話してきた。『貯金箱クイズのお手伝いに行ってもいい?』
「いいとも!おいで!」
いつもならお姉ちゃんと一緒に来るんじゃが、お姉ちゃんは今年は受験生のため、ちーとでも勉強するらしい。ホンマはお姉ちゃんも来とうてやれんのんじゃが、ガマンしとるのよ。
一番下の孫娘と貯金箱クイズの準備をしながら、いっぱい話をした。こんなにこの子と二人でいっぱい話をしたのは初めてじゃ。
貯金箱クイズの参加資格は丸本一家全員じゃ。まだ来てないメンバーには電話して、今年の予想金額を訊いて表を作る。
ワシの貯金箱2つ、女房殿の貯金箱2つの合計金額を予想して、一番その金額に近い者が1等賞、3等賞まであり、ブービー賞もある。賞金総額は1万円でスポンサーはワシじゃ。
今年の1等賞は女房殿、2等賞は一番下の孫娘、3等賞は娘んとこの上の子、ブービー賞は婿殿じゃった。
昼のご馳走の前に結果を発表し、賞金の授与式も行い、
「明けましておめでとうございます! 乾杯!!」
長うなり過ぎたんでおしまい。