綱敷天神社 禰宜日誌

大阪梅田の綱敷天神社のご案内ブログです

御旅社の狛犬100歳

2019年07月15日 | ノンジャンル
御本社で例祭が執り行われた今日、令和元年7月15日。実は茶屋町の当宮御旅社にあります狛犬が、ご奉納頂いてからちょうど100年目となります。

大正八年(1919)7月に茶屋町・芝田町の氏子中から奉納された事が、狛犬の台座に彫られており、当時の氏子さん方からのご寄進のものという事がわかります。

実はこの奉納の前年、米価高騰による米騒動が勃発しており、またさらにその前年には芝田町で大きな火災が発生し、120戸が焼失するなどの事件があり、世情としては大変厳しい状況でしたが、

茶屋町・芝田町の氏子の皆さんが、「苦しい時こそ助け合い、そしてその姿を神さんに見守ってもらって明日が良くなるように」という強い祈りのもと、ご奉納されたものといわれております。

この百年で茶屋町・芝田町は大きく変化しましたが、御旅社の狛犬さんはこれからも変わらず、御神前を守り、そしてお参りされる方、街を行き交う人々を見守り続けています。



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令和元年 例祭

2019年07月15日 | ノンジャンル
令和元年の当宮 例祭、本年も無事にお納め申し上げました。

例祭とは、その神社にとって一番大切なお祭りの事で、当宮の場合は主祭神であられます、嵯峨天皇さまの崩御の日に当たり、平安時代から毎年この7月15日に神事が執り行われて参りました。

旧暦が用いられていた江戸時代までの7月15日は、ちょうどお盆にあたり、周辺の商店などはすべてお休みになる中、当宮だけは賑やかにお祭りが行われていたので、大坂市中から人々が集まるお祭りだったようです。

現在は都市化による道路事情の悪化や、地域住民の減少、担い手不足などにより、往時のような賑やかなお祭りは出来なくなっておりますが、神事だけは途絶えることなく執り行っております。

今年は令和の御代替わりにあたり、この新しき御代も穏やかなる年まわりとなりますよう祈念申し上げると共に、氏子崇敬者皆々様のご平安を併せてお祈り申し上げました。



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