「親鸞は非常にストイックな人でね。厳しく自分を律する人ですけどでも私はどちらかというと、本当に、いいかげんな人間で。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
番組キャスター 「みんな同じ命は同じ、ということなんですね。
私も、そういうふうに読んだ記憶があります「青春の門」は。
そして最新作「親鸞」について多くのメッセージをいただきました。
98歳の祖母が、読みたいからと、白内障の手術をしてまで読んだ」
五木寛之 「それはうれしいですね。」
番組キャスター 「さらにこちら先ほど、山本さんもおっしゃっていました。
私が人生で初めて、真面目に最後まで読み通した作品です。
完結編となると、五木先生と親鸞が徐々にダブって見えてくる。
五木先生は、もう、親鸞の立場に立って、物事が見えているんじゃあないか、そう、私は感じます。
こういう感想をお持ちの方も多いんですね。」
番組キャスター 「ですってよ。」
五木寛之 「いやーそれは全然違う。」(笑)
番組キャスター 「違いますか。」
五木寛之 「全然違いますね。あの人は非常にストイックな人でね。
厳しく自分を律する人ですけどでも
私はどちらかというと、本当に、いいかげんな人間で。」
番組キャスター 「そうかな?連載を書き続けているのはストイックだと思いますよ。」
五木寛之 「それだけなんですよ、それしか能がなくて。
こんな人間で、ごめんなさいという感じで書いているんですよはっきり言って、本当にそうです。ええ。」
(続く)
------------------------------------------
五木さんの「親鸞」を事情があってまだ全て読んでいませんが、
第一作は読みました
活劇あり、女あり、陰謀あり、の、大変ドラマチックな読み物でした
その中の親鸞像で感じたことですが、
五木さんは
「あの人(親鸞)は非常にストイックな人でね」
とおっしゃっていますが、その親鸞像は、
己の様々な感情に突き動かされる性格
それと仏教の戒律とのはざまで、非常に悩みぬいた人として描かれています
師事する法然との性格の差は歴然として
その法然の、おおらかな性格との対比も書かれています
親鸞がストイックにならざるを得なかった事情というものが
その辺りにあるということなのでしょう
親、先祖からの血筋、というようなものも幼少時には書かれています
それらの血をどのように「抑えこむか」というものも
親鸞の仏教人としての葛藤にあったものと思われます
法然は妻帯していません
親鸞は妻帯をしました
それについて、師匠に当たる法然は
「(親鸞の)思うようにしていい」
というようなことを述べたような気がします
この辺りに親鸞がどういう人であり、
どういうことに悩んだかを推測する事ができます
五木さんは、何故その親鸞がストイックであったと述べたのか
それは、そういう自分を御する?律する、能力においてというような
そういう意味において、そういう表現したのかな、とも思います
続く
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番組キャスター 「みんな同じ命は同じ、ということなんですね。
私も、そういうふうに読んだ記憶があります「青春の門」は。
そして最新作「親鸞」について多くのメッセージをいただきました。
98歳の祖母が、読みたいからと、白内障の手術をしてまで読んだ」
五木寛之 「それはうれしいですね。」
番組キャスター 「さらにこちら先ほど、山本さんもおっしゃっていました。
私が人生で初めて、真面目に最後まで読み通した作品です。
完結編となると、五木先生と親鸞が徐々にダブって見えてくる。
五木先生は、もう、親鸞の立場に立って、物事が見えているんじゃあないか、そう、私は感じます。
こういう感想をお持ちの方も多いんですね。」
番組キャスター 「ですってよ。」
五木寛之 「いやーそれは全然違う。」(笑)
番組キャスター 「違いますか。」
五木寛之 「全然違いますね。あの人は非常にストイックな人でね。
厳しく自分を律する人ですけどでも
私はどちらかというと、本当に、いいかげんな人間で。」
番組キャスター 「そうかな?連載を書き続けているのはストイックだと思いますよ。」
五木寛之 「それだけなんですよ、それしか能がなくて。
こんな人間で、ごめんなさいという感じで書いているんですよはっきり言って、本当にそうです。ええ。」
(続く)
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五木さんの「親鸞」を事情があってまだ全て読んでいませんが、
第一作は読みました
活劇あり、女あり、陰謀あり、の、大変ドラマチックな読み物でした
その中の親鸞像で感じたことですが、
五木さんは
「あの人(親鸞)は非常にストイックな人でね」
とおっしゃっていますが、その親鸞像は、
己の様々な感情に突き動かされる性格
それと仏教の戒律とのはざまで、非常に悩みぬいた人として描かれています
師事する法然との性格の差は歴然として
その法然の、おおらかな性格との対比も書かれています
親鸞がストイックにならざるを得なかった事情というものが
その辺りにあるということなのでしょう
親、先祖からの血筋、というようなものも幼少時には書かれています
それらの血をどのように「抑えこむか」というものも
親鸞の仏教人としての葛藤にあったものと思われます
法然は妻帯していません
親鸞は妻帯をしました
それについて、師匠に当たる法然は
「(親鸞の)思うようにしていい」
というようなことを述べたような気がします
この辺りに親鸞がどういう人であり、
どういうことに悩んだかを推測する事ができます
五木さんは、何故その親鸞がストイックであったと述べたのか
それは、そういう自分を御する?律する、能力においてというような
そういう意味において、そういう表現したのかな、とも思います
続く