晏次郎のぐうたら日記

偶にする星見(重星観賞)や鳥撮関連などの気紛れ思いつき日記
  開設 2006年12月

星が見えない

2007年01月21日 18時21分04秒 | つぶやき

この時期、この地では星を見ることの出来る天気など、期待する方がオカシイ程晴れることは有りません。 しかし、解ってはいても星を見たいという渇望は募るばかりです。 世紀の大彗星となるであろうマックノート彗星は、遂に一瞥すら出来ずに終わり、国内や海外からの画像が間髪無くネット上にて見ることが出来ても、どれ程のスケールでどんなに明るいか等は頭では判っていても、実際に目で見ない限り想像の域を脱しないものです。 この地にて確認の望みが潰えた今は、画像を拝見しても却って虚しさを覚えるので最近は見ないようにしています。

星より機材のタイプの私ですが、星が見えなければ機材も余り弄る気にもなれず、星有っての機材だとつくづく思います。それでも、今日は西村反射鏡筒にワックスがけをしました。(夜露に濡れる鏡筒は年に2回位かけるようにしています) 今後も天候は思わしくないようなので、明日以降は小物の清掃に取り掛かろうかと思っています。 弄っているうちは気が紛れます。 


FC76(入院中) 番外シリーズ2

2007年01月20日 12時18分25秒 | 天文ネタ

Fc76p2 今日紹介は高橋製FC76鏡筒です。番外シリーズに入れるのは一寸可哀想なくらい良く見える鏡筒です。しかし、現在、レンズ白濁除去の為に入院中で手元には有りません。 私自身、2~3インチクラスにアポクロマートは必要無いと云う考え方で有り、実際、所有するこのクラスの長焦点アクロマートの星像に全く不満有りませんでした。この鏡筒も欲しくて購入した訳ではなく、偶々オークション出品されたので、冗談半分に此れ位なら出してもと入札したところ、競合も余り無いまま落札となって手に入れることに為りました。

前オーナーからもレンズの白内障については説明があり、納得ずくで購入したものです。 白内障状態のままでも、重星等に向けると当にピンポイントの星像で、凄いものだと感心しきり、流石フローライトアポだなと驚きました。このクラスはアクロでも相当良く見えますが、アポを見た後では一寸見る気に為りません。 視野全体がクリアーで、星像の質とシャープさが違います。 只、其れまでにアクロ鏡筒に時折使用していたハイゲン系のアイピースが全く合わないことをも知りました。 この鏡筒が修理から戻って来た暁には、メイン機として活躍することは間違いないように思います。勿論、接眼部等はタカハシらしくガッシリとして仕上げも素晴らしいものです。そして何よりも、軽量なので小型架台でも搭載OKなのが一番のような気がします。主に架台はEM-10とP2とのセットにて使用。(但し、4回程しか使っていませんが・・・)

何気に手に入れた鏡筒ですが、これは、長く使う価値有りと判断し前記の通り入院(外注)させております。(昨年9月、タカハシに再研磨、再コートの打診をしたところ、研磨皿が壊れた為、レンズ清掃のみとのこと、只、新品レンズが若干残っているとのことで、因みに価格は7万円也)

   


TS式V-1 番外シリーズ第一弾

2007年01月18日 12時34分17秒 | 天文ネタ

V1tele マックノート彗星は見れず仕舞いで、空は何時も快曇状態。ネタも切れ始め、結局、自前の機材紹介に終始することになります。今回から紹介する番外シリーズは、全て私の少年期に欲しくても買う事が出来なかった望遠鏡で、天文復活後に中古購入したものばかりです。当然、必要な機材では無くコレクションに近い感覚で接しておりますが、複数の機材を出動させての観望スタイルをとっている為、意外に使用頻度は高いです。又、時間がとれなく短時間の観望には間違いなくこれ等の番外シリーズが出ており、機種に依ってはメイン機を凌ぐ程、出番の多いものも有ります。 

今回、紹介の高橋製(76年)V-1が其れに当たります。アクロマート長焦点鏡(口径65ミリ 焦点距離800ミリ)で非常にオーソドックスなタイプであり、是と言って欠点も見当たらず、実に昔の望遠鏡らしい望遠鏡としておきます。 架台の方は、非常に軽くベアリングの類は一切有りません。だからと云って回転にスムーズさが無い訳ではなく真面目な造りのローコスト機だと感じております。 架台にはモータードライブ(HD-4)を後付しており、快適に星見をさせてくれてます。但し、中古購入ですので、購入時は回転がスムーズで無く、ガタも有りましたので、解体調整グリースアップをしております。

V1 又、この機種はシステム化以前のタイプで、鏡筒バンドの交換が出来ません。 私の場合は思い出に浸りながらの観望とサブ機なので、不都合は全く無く、却ってこうした方向性を歓迎しております。尚、購入時は欠品多くネジ類や三脚の三角板などを自前にて作成及び補填しております。 最後に星像はアクロマートとしてトップクラスだと覗く度に感じております。


P2架台 私の愛機パート8

2007年01月17日 10時03分18秒 | 天文ネタ

P2new2 今回は、高橋P2(80年製)の初期のものです。セット鏡筒はセミアポ65ミリF7.7で、架台との塗装色を合わせていない最初期のものです。数年前に中古にて購入し、その後、工具レスにすべくP2用のグレードアップパーツに取替え、モータードライブは社外で福岡県の方が製作したものを取り付けております。 

小さくともガッチリとした架台なので、鏡筒は10cmの反射、屈折等を取り付けての使用も多いです。 只、使い勝手に関しては小さすぎる所為か、極望も覗き辛く、又、各部のハンドル操作も決して快適では有りません。しかし、鏡筒をセットした状態でも持ち運びが容易なので、仕事の多忙な時期等(疲れておりますので)は随分と重宝しております。因みにモータードライブのコントローラーはV社製MD-6です。(2倍速、16倍速が使え、純正モーター装置より便利です)

桜材の綺麗な木目の三脚や、私たちの年代にはホッとするようなデザインと精密で頑丈な架台として、今後も長く使い続けたいお気に入りの架台です。 尚、鏡筒の方ですが、短焦点ながらアクロマート長焦点鏡と較べても収差補正等は凌ぐ程で、流石、セミアポだなと感心します。 短筒で軽量な為、他の6センチクラスの所有鏡筒と較べ使用頻度は高いです。

画像の自作ロングフードは観望時、必ず装着しております。 


紹介もそろそろ 私の愛機パート7

2007年01月16日 18時50分23秒 | 天文ネタ

Expentax 私の愛機紹介もそろそろ終盤に近づきました。 私自身、愛機と云える範疇は使用頻度の高いものとしております。 又、10cm以下の口径機はメインとならずサブ機としての使い方ですので、お気に入りの高橋TS-50以外は私の愛機番外シリーズとして、この後も紹介させて頂きます。

さて、今回の機種は、鏡筒がペンタックス105SDHFです。この鏡筒は以前、野鳥撮影に凝っていた頃、セミ判のカメラレンズとして96年にカメラ店より購入したものです。実際の鳥の撮影では余りに機動力に欠ける為、購入当初に4~5回程しか出動の機会が無く、天文に復帰を果した03年まで家の中で眠っていた鏡筒です。 しかし、復帰後は暫くデジ一眼による直焦撮影や眼視観望等に随分と活躍した鏡筒です。現在は撮影をしなくなったのと、ニュートン反射の多用により、出番は激減しておりますが、眼視でも中々良く見え重星用として今後も長く付き合っていきたい鏡筒です。眼視観望時は殆ど、1.4倍コンバーターを装着しての使用です。 只、鏡筒の造りが非常に良い反面、重量も重く、又、屈折にしては温度順応も結構かかります。

次に架台の方ですが、ミザールEX赤道儀で昨年、中古ショップより購入しました。必要に駆られての購入ではなく、発売当初の頃に気になっていた架台の為、衝動買いと云う病気が出ての購入でした。とても魅力的なピラー脚形状やタカハシ互換の架台等、私の購入欲を抗する要因が少なかったのが理由です。 しかし、残念ながら、電気系統に不具合が見つかり、殆ど使わないまま現在修理に出しており、 修理から戻り次第使いまくってやろうと思っております。ほんの僅かな時間での使用感ですが、タカハシEM-10Bと殆ど同じ感覚です。若干、サイズは大きいですが搭載能力等も同程度です。尚、ウェイトシャフトの取り付けやピラー脚に工夫がされており、(殆どワンタッチに近い機構)中々の意欲作で有ったと思います。又、ピラー脚はタカハシのEM-10.200も取り付け出来ます。

(この画像は購入当初の試運転時のものです)


隣の銀河・・・

2007年01月15日 15時58分45秒 | つぶやき

03107m31gazou誰もが知っているアンドロメダ大星雲ですが、我々の銀河の直ぐ隣と云っても、230万光年の彼方です。 画像としても、又、望遠鏡を通して見ても余りにメジャーで食傷気味ですが、一寸気を取り直し、その余りに遥か彼方からの光に思いを馳せると、一気に日常の価値観が虚しく吹っ飛んでしまいます。  ですから、私は何時も、辛い事や苦しい局面に立った時には、このアンドロメダ大銀河のことを考えることにしています。  

この画像のデーターは、ペンタ105SDHF+レデューサにフジS2Proにて撮影で日時や露出、使用架台は判りません。


愛称ではなく本当は・・・

2007年01月14日 10時21分14秒 | つぶやき

Amagumae あらためまして、アンちゃんの自己紹介です。

アンディが本当。名付けの由来は、映画アンタッチャブルやゴットファーザー等で注目を浴びた名優、アンディ・ガルシアからお名前を拝借致しました。(飼い主が大ファンなので・・・)でも、名前負けしているようです。

平成11年8月に牡3牝1の4兄弟で、次男坊(生まれたのは3番目)です。登録名は、ナイス・○○○○○○○○・JP(○はブリーダーさんの個人情報部分)と随分と長い名前です。父方及び母方の祖父が日本とアメリカでのチャンピオン犬で血統は良いんですよ! 体格は母親譲りで大柄です。(ブリーダーさんは父親が小さいので大きくならないと云っておりましたが、体格は母親に似るものですよね) 

私が、子犬選びに行った時には、兄弟の内2匹の行き先は決まっており、残り2匹の中から選ぶことになりました。ケージ(犬舎)の中に手を伸ばすと一匹は隅のほうで蹲っており、アンディは走り寄って来ました。比較して毛色こそ随分劣っておりましたが、あっと言う間に子犬選びは終了です。 ブリーダーさんは犬は毛色では無いと何度も何度も云い凄く嬉しそうにしておりました??

私がこの犬種にしたのは、他でもなく「名犬ラッシー」世代で、いつかはコリーを飼いたいとず~と思っていたからです。しかし、コリーは大型犬で・・・・と思っていたところ昭和50年頃に、このシェルティ-の愛称で呼ばれる犬種が日本に輸入され、その後、アッという間に人気犬種のトップグループに入って来ました。私の住む田舎でも見掛ける事が多くなり、当に、この犬種こそピッタリだ!!と思ったからです。 しかし、その後中々犬を飼う機会が無く二十年程の歳月が経ちました。 この後の経緯は又、後日と致します。

Amaguyoko この画像は雨降り時の散歩スタイルですが、フードを被ると顔も濡れないのですが、アンディは凄く嫌がり何時も顔・頭はずぶ濡れです。又、シェルティー用の合羽なのですが、標準より大きな体格の為、お尻部分も覆うことが出来ず、お尻もずぶ濡れです。

 

 


星図の楽しみ

2007年01月13日 11時31分49秒 | 天文ネタ

Seizu2000

天候は一向に優れず、現在、天界を賑せているマックノート彗星の確認も叶わぬようです。

各地で撮影、観測に成功された方の画像や記述をネット上で拝見出来ますが、此ればかりは、我が眼にて実際に見ない限り気持ちを納得出来るものでは有りません。 今日が、観望のチャンスとしては最後らしいですが、この天候では…私には縁の無かったものと諦めざるを得ません。

さて、話は変わりますが、昨年の秋、久しぶりに星図を買いました。高校生の頃より気に留めていた新標準星図(当時の書籍名)です。価格の面や見易さ等の理由により、私は全天恒星図を購入した訳ですが、使ってゆくにつれ物足りなさを感じておりました。その後、ユポ紙使用の野外星図2000実用全天星図、又、天体ガイドマップ星空散歩ガイドマップ等を購入し観望に使っておりました。私のレベルでは皆充分過ぎる星図ですが、ネットで標準星図2000第2版が殆ど在庫切れ状態で、今後の再販の可能性は無いとの情報を得、今を逃しては一大事と慌ててアマゾンに発注した訳です。取り寄せに3~4週間かかるとのことでしたが、略、3週間で届きました。感想としては装丁も立派で結構見易く、自由に書き込み出来る白星図も掲載されており一目で気に入りました。どの星図にも云える事ですが、星図と云うもの、星屋にとっては何とも楽しくなるもので、星見の出来ない夜、次はこの天体を見ようとか、ここにはこんな天体が有ったのかと、頭の中で実際の空と重ね合わせながら、眺めるのは実に楽しいものです。(山屋が地形図を見ながら山行計画を練る感覚ですね) 


修理完了 私の愛機パート6

2007年01月12日 08時53分32秒 | 天文ネタ

Em10temma 一ヶ月程前、赤経軸にガタが出ていた高橋EM-10 Temma2 Jrをメーカー修理に出しましたが、それが、昨日戻ってきました。最近、人手不足で修理には時間が掛かるとの噂を聞いておりましたが、此れまでと同じ程度の期間でしたので単なる噂でしかなかったのかなと思います。 子供が熱を出し病院へ連れて行ったり、又、私自身も風邪を引いて体調が悪いので、未だ、箱を開けただけでチェックはしておりませんが、心配は無いと思います。此れまで、三度、鏡筒やら架台の修理に出しましたが、何時も完璧の状態で戻ってきたからです。今回のは保障期間中のものであり、送料も掛かりませんでした。 この機種の前にEM-10Bを使用しておりましたが、これも、赤経軸にガタが出ての修理でした。 昔の機種でしたら、自分で調整出来るのですが、どうもモーター内臓タイプのものは、私のレベルでは一寸怖くて手をつけることが出来ません。まして、今回のは保障期間中のものですので蛮勇を奮うことは無く、素直にメーカー修理が得策です。 このEM-10 Temma2 Jrは自動導入したいが為に購入したものでは無く、前機種EM-10Bが高倍率使用時に共振の症状が出て相当気になった為、パルスレートが上がり、共振が無くなったこの機種に取り換えたのが理由です。 しかし、普通の観望では前機の方が微動等のレスポンスが良く使い易かったです。 やはり自動導入機はその機能を生かす使い方をするのが本来なのだなと思います。 手動では二~三年費やして観望出来る天体も、一晩で観望することが出来、今更ながら自動導入は凄いものだと思います。 又、この機種の導入精度は非常に高く、200倍位の倍率でも全天略完璧に視野内に入ってくるので文句の付け様は有りません。只、偶ににとんでもないところに向くことが有りますが、これは、ご愛嬌でしょう。(^^) しかし、自動導入使用と為るとパソコンやら電源が複数必要に為り、決してお気軽では無いので、此れまで、4回程しか自動導入を使っておらず、近い内に、小観測所を作り、そこに常設しようかと思っているところです。(常設にはサイズ的に一寸ショボイですが) 何れにしましても、この自動導入機は私の観望スタイルに新風を吹き込んだことは間違い有りません。 因みに搭載鏡筒は10キロ以内の反射、屈折鏡筒で、特に決まった鏡筒用としては使っていませんが、主に、μ-210の搭載が多いです。


稼働率No1 私の愛機パート5

2007年01月10日 00時44分02秒 | 天文ネタ

H100p 暫く、赤道儀タイプが続きましたので、ここらで経緯台機を紹介致します。

これは、ビクセンのアウトレットにてセット購入(パルサーR100)したものですが、鏡筒部を日野金属産業(ミザール)H100鏡筒に換装したものです。オリジナル鏡筒とはスペックも同じですが、鏡筒の造りが一寸気に入らず取り替えました。しかし、鏡筒径が若干大きく架台フォークの内側を削ることによって取り付けが出来ました。

さて、ミザール鏡筒+パルサー経緯台の紹介をしたいと思います。 鏡筒は10cmF10の無理の無い設計で長焦点鏡の性能をフルに発揮致します。実際の使用では筒先にロングフードを取り付け、又、接眼部対面に植毛紙貼付の小改造をしておりますので、見え味は10cmアポ屈折と比較しても遜色ないものです。それと、H-100標準のヘリコイド接眼部は余りに使い勝手が悪いのと、アメリカンサイズアイピースも使用したいので、ビクセンの接眼部に取り換えております。 架台の方は、ガタも非常に少なく、搭載鏡筒とのバランスからしても強度は充分です。 又、三脚は長過ぎるので切断しており椅子に座って見るのに丁度良くしております。(立ち姿勢では小刻みに身体が揺れるので、見えるものも見えないからです) 主な使用目的は、シーイングチェックや短時間の観望ですが、見え味が良いので、リファレンス鏡筒として常に傍に置いて観望しますので、稼働率及び使用時間もトップです。 殆どの場合、接眼部には4頭回転レボルバーにツァイスサイズのアイピース4本を装着してのスタイルです。