連休最後は雨だった。
でも田んぼも中止でわたしにはいい雨だった。
ゆっくり休めた、というにはあまりにも
心がついていっていないけど。
休めようと休めまいと、明日から仕事には変わりない。
今日はお昼ねもしたし、ベア作りもできた。
子供にせがまれ、夕方買い物も行った。
阪神は勝って、とてもうれしかった。
でも、
なぜだか、
そのどのシーンにもわたしがいないような気がしてしまう。
存在してないんだ。
代わりのわたしがあれこれしてる。
この日記のキーをたたいてるのも。
子供たちとわいわい話してても。
ベアに綿を詰めながら、夫の見ている洋画を垣間見つつも。
お風呂の床をごしごし磨いてても。
何してても。
わたしがいない。
どこへ行ってしまったんだろう。
明日の朝、ばたばたと支度して仕事へ行くのも
きっとわたしじゃない。
でもそれはいやだからじゃない。
べアを作ってるのすら、なんだもの。
ふっと自分が古びた家を改造したような
板の間のある家の一室で、綿とモヘアの出すほこりにまみれつつ、
べアを作ってて、猫があくびをして、床に犬が寝そべってて、
庭には古い住人からの忘れ花が咲き乱れてて、
すみっこの小さな畑に食べるだけの野菜を作り、
音楽が流れてて、わたしはコンベンションの準備や、
お教室の準備に追われてる。
毎日がわたしが生きていると実感できる時間。
そんな空間に自分がいると思った。
それ以外の場所にいる自分は自分でなく、自分の身代わり。
だからいまは身代りの自分が動いてる。
お金も稼いでる。
悩んで、泣いてる。
自分じゃない。自分はここになんかいない。
こんな傷つくばかりの時間にはいないんだ。
......
何を探してるんだろう。
きっとそんなホントの自分はいつもそこにいる。
でもわたしは探してる、ずっと探してる。
見つからなくて焦ってる。
探すのをやめたとき、見つかることもよくある話。
歌の文句じゃないけど、
そうなんだ。
必死で探してるうちはみつかりっこない。
なのに。
なんで探してるの？
しんどいだけなのに。
