今夜は波の音がする。風も強い。
シーン、ではなくて、ちょっとほっとする。
きょうは朝からはよいお天気だったので、こたつのふとんを干して片付けたり。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/23/05f8fea48a735a7530bddfd8fc5eba05.jpg?1587147169)
取り込むと必ず寝床にするとんちゃん、
結局きのうの、来週の妹の病院行きなどの件は、またもわたしの長々としたお説教LINEのあげく、夫は、連れていったれよ、といってきた。
どうせそうなるのに、まわりくどい。
むしろ、わたしがいやがってても、そんなこといわずに、連れていったれよ、妹やないか、て
嘘でもいいカッコするのが、男前やんか
などとほだしたからだ。
あとはハニーはもう13最でおばあちゃんやから、いつどうなるかわからないのに、放置出来ないでしょ、とか
言わないとわからないのかな。
毎度毎度疲れる。
でも翌日にはもどってこい、て
ハードなことを平気で強いるし。
きょうはまた、妹の旦那さんから、妹の息子について、妹は息子を怖いと言う、などときいてきて。
これもまた悪いほうにとらえて、俺は二度とその息子を家によばない、などと言い出した。
そのだんなさんにわたしからきいてみたけど、やはり、親子喧嘩とか、反抗期の子供のように逆らう、とか、そんなことではなく、妹の精神的な病からくる、やりとりの話なだけで、何気なくいっただけだよ、とのこと。
子が親に逆らうことを絶対的に許さないひとなので、よその家庭の話とはいえ、腹が立ってくるらしい。
でも、その息子は、ほんとうに優しくていい子だし、妹とも仲良し。ただ、性格が繊細すぎて、外へ働きにもいけないコミュ障である。夫は、長男なのに、働きもしないで家にいるときくだけで、軽蔑したいぐらいらしい。
でも、わたしは、その家庭のなかで、役割分担ができていて、ほかの兄弟たちは家事など一切やらないかわりに、その子が掃除や洗濯の家事いっさいに加えて、家の周囲の草刈りや田んぼもこなす。
それで家族が納得してるなら、いいとおもう。
わたしの妹は再婚で、家をでたので、その息子たちは兄弟4人で仲良くもとの家に暮らしてる。その子がお母さんのように、家事をし、それはそれで、とある家族のかたちだとおもう。
夫はそれが許せないらしい。
みんないろんな事情を抱えて生きている。
あなたはなんで、それではだめだ、と、簡単に人に、烙印を押したがるのか、と
これまたお説教。
金子みすゞの詩とか、読んだことないの?
わたしと小鳥と鈴と
みんなちがってみんないい
わたしはこの一節が大好き。
読んだことないわな。
文学的なことにはとんと疎いひとである。
母親には幼い時に捨てられ、暴力的な厳格な父親に育てられ、高校もやめて、土木の世界で働きながら、遊びまくってきたひとである。
勉強の、べ、もせずに。
わたしと知り合ってからようやく、映画やドラマで、文学を知る、というようなひとだった。これは、これこれという、作家の話だよ、とか、教えてあげたり。
アーノルドローベルの絵本なども、夫に読ませたりもしたな。
かえるくんとがまくんのお話。
あったかいものを知らずに育ったせいか、あのような鎧をつけてしまっているけど
性根は、純朴でいたいけな、ただの少年だ。
まるで植物のように、吸い込む水の種類で、人間もこんなに変わってしまうのです。
みんな同じなんだけど。
おぎゃあと生まれた瞬間は。
でもみんな育ちで、ちがってしまうのだけど、
みんなちがってみんないい、なのです。
でも、きょうの電話では、最後にまた、うちの次男のことに飛び火し、おれにお礼をいわせろ、の話をしだしたので、そのまえに、あなたの性格、なおしてからにして、といって、終わった。
ひとはみかけだけではわからない。
わたしからしたら、妹の息子も次男も親思いの優しい子供だ。
でも夫にはどちらも甘ったれのばかたれにしかみえないわけだ。
みかけだけで判断するなら
わたしはとうにあなたのところにはいないよ
と、心でつぶやく。
本人にいったこともある。
そんなこんなのなか、仕事もしながらの日。
愛媛の工事は、最後の門塀が完成し、竣工となりました、と、お願いしていた地元の下請けさんから連絡があった。
長かったが、ようやく終わった。
わたしがした見積もりでは、いちばん大きな工事でした。
良かった、良かった、感無量。
松山、コロナが落ち着いたらまたいきたいな。
あしたは夫のいる、むこうへいかねばならない。
気が重い。
また、きょうの件、次男のことなどで
うだうだ言い出しかねない。
どうせが、最後はわたしのお説教なのに。
人間てね、
などと、心理学、哲学ももちだして、説いていく。
まるで専属カウンセラーみたい。
金子みすゞ、読んでみ。
ほっこりとするよ。
あなたにはほっこりが足りなさすぎるのです。
わたしは波の音をきいて育ったけど
夫は都会の雑音をきいて育ったもんなあ。
車の音、機械の音、人の声、救急車とパトカーのサイレンの音。
ふむ。
波の音にくわえ、きょうは雨の音。
落ち着きます。