自然と生きる

気ままに健康で楽しく生きる。そして、天寿120歳を目指す。

庭木への関心は社会への関心に同じ

2020-12-02 07:34:37 | 日記

 いつ誰が何処で始めたのか、松の剪

定という技法。技法というと何だか難

しい様に思いますが、ようは樹勢を落

とす為に葉量を減らすということです

が、樹勢を落としてやることで、芽吹

きが穏やかになり落ち着いて見えるよ

うになる。見た目も良いし、11月頃

剪定すれば、4月までの約半年はその

ままが維持される。

狭いお庭で庭木を管理するのに重要な

知識ですが、樹木は光合成で養分を作

るので、葉や芽を減らし過ぎると弱る

ので、加減は必要だ。あまり弱らせて

虫に入られると枯死する場合がある。

しかし最近は、庭木が落ち着いてるこ

とをいいことに剪定の間を空けたり、

猛暑で雨が降らない日が続いてるのに

水を遣らない人が多いようで、樹勢の

安定しない庭木が多くなっている。

 

樹木は、小枝や芽が多い程、穏やかに

育ちます。養分が程好く分散されるか

らですが、多すぎれば混み過ぎて虫の

巣になり病気にもなる。

少なくしすぎると養分のはけ口として

反発し、芽吹が徒長枝となる。

強く切るとあちこちから枝が乱立する

のはそういうことです。

 

かつて為政者が堀之内に居て庭木を愛

でたのは、庭木も民も扱いは同じとい

うことを知っていたからでもあります

が、知らなければ天から見放されるそ

ういう思想がありました。

だから天皇陛下は民の安寧を願う。

 

樹勢の強い松や若い松は、春の新芽を

初夏に切り取ってしまうことで樹勢を

落とし、枝を無暗に太らせない様にし

ないと、やんわりと落ち着いた松には

ならない。(尚、雪の降る寒い地域は

やり方が違うそうです)

他の庭木も概ね同じ。

 

そういうことも関心が無くなり、お金

の為に最低年に一度の剪定が昨今の常

識みたいになっていますが、庭木全般

に言えることですが、ビューっと伸び

る徒長枝位は樹幹内に切り戻すぐらい

の作業はお客さん側でもするべきだろ

うと思います。

徒長枝を成長させると枝が太くなって

視覚的にも作業的にも良いことはあり

ません。

でなければ、植木屋の方も適当に切っ

て終わらせるようになる。

 

なのに、庭が良い感じにならないとか、

落葉掃除がメンドクサイから沢山切れ

とか、せっかくの庭木を手の届くとこ

ろまで切ってくれとか、夏は暑いし蚊

もいて嫌なので水遣りしなかったとか、

蔓草が蔓延ってるのに除かないとか、

まさに今の日本社会で起こってること

がお庭に満載という感じです。

 

良い庭は 一にも二にも 心がけ

掃除がやなら 伐れば宜しい

そんな庭でも 汚庭よりマシ

 

ではでは。

 

 

コメント
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