気ままに健康で楽しく生きる。そして、天寿120歳を目指す。
本年度お仕事頂いたお客様、有難う
御座いました。
庭木は家の彩りです。無くても一向に
構いませんが、あるのなら手入れは必
要で、荒らすと家庭内が透けて見えま
すので要注意です。
見る人が見れば分かるそんなもんです。
さて、イヌマキ(犬槙)。
なぜ犬が付くかというと、本槙は(ラ
カンマキ)羅漢槙だから、ランク落ち
として犬を付けた、昔の人の発想です。
なんじゃもんじゃの木とか、朝鮮なん
たらとか等は、珍しいので付けた名称
です。
今年も締めはイヌマキの刈込みです。
作業のし難いイヌマキですが、立派な
のでしない訳にもいかず、やってます。
ところで、こういう仕立物、様々な樹
種がありますが、生産農家さんや仕立
師さん達が作り上げています。
太い枝をノミを入れて曲げ、バランス
良く庭木として仕立てていくという技
術の伴う仕事があるということです。
売れる庭木を作り上げるまで一銭にも
ならない気の長い仕事です。
親が作り始めて子が売るという感じで
しょうか、何年も前に中国や欧州に輸
出しているというニュースも流れまし
たが、そういうことを知ってか知らず
か日本では荒れ庭木で一杯です。
剪定屋さんでは、庭木を仕立てること
はできません。荒らさない様に整える
ことが仕事です。
来年も同じ仕事、庭木剪定承ります。
では皆様、良いお年をお迎え下さい。
ではでは。
実は、植木屋でも面倒で嫌がる人も
居るのが松剪定。
造園会社なんて、爺様と役付が松に張
り付いて、若手には真面に教えない。
きちんと教わった職人とか、年季を重
ねた職人が少なくて、見様見真似で適
当にやってるのが昨今の植木屋業界で
ございます。
当然、腕の良い職人は居ますが、少な
いということですね。
見習うべき松が非常に少ないのが事実
を物語ってます。
剪定屋さん見様見真似の自己流です。
芽の混んだ難しい黒松はできませんし、
大変なのでしたくもありません。
赤松は地域に無いので、ほとんど扱う
機会がありませんね。
さて、先日は五葉松。それも結構なサ
イズで、やたら枯れ枝が多い。剪定と
赤葉(枯葉)落しで一日作業だ。
ちまちまむしゃむしゃを何時間もやる
のですが、だんだんと馬鹿馬鹿しくな
ってくるのを堪えてやりますが、まあ
地味な仕事です。
黒松、赤松、五葉松と松と言っても色
々ある訳ですが、五葉松が一番面倒。
芽が小さいのと赤葉が枝を振るっただ
けでは落ちないので、葉を揉んで取り
ますが、木が大きいほどに手間が掛か
ってしまう。
また、虫が付きやすく巣を作ってしま
うことも多くて、それを除去するのも
嫌な作業。
五葉松に限らず松類は、趣味の域だと
認識すべき庭木です。
維持していく、または、植えたいなら
ば、剪定技術と松の持つ性質くらいは
理解すべき庭木だと言えますね。
ではでは。
朝が寒くなって日の出が遅くなる程
に布団から出るのが嫌になる。
地下足袋の足先が冷たいし、手の指先
もかじかんで動きにくい。雪が降る寒
い関東東北辺りの植木屋は大変だろう。
そういう意味では西日本は恵まれてい
て少なくとも神戸では雪は冬に数回パ
ラつく程度だから。
でも寒いもんは寒い訳で、汗は出ない
が鼻水が出る嫌な季節だ。
さて、鍋の季節ということもありまし
てポン酢作りです。柚子ポン。
庭先に小さい柚子が鈴生りで、甘い香
りが漂ってる。
その完熟柚子をもいで果汁を絞る。
熟してるので酸味もまろやか。
そして醤油と同量の柚子果汁を合わせ
て昆布を一枚入れると簡単でフレッシ
ュな柚子ポン酢の出来上がりです。
市販の物は少し醤油味が強かったり、
美味しくても何だか添加物食ってるみ
たいで嫌だね。
化学調味エキスや酸味料や酢で誤魔し
て本物の果汁なんて少ししか入ってな
いだろうというものばかり。
なので、この時季位は自然の恵みを頂
こうということです。
お庭で柚子は人気の果樹ですが、トゲ
が難点。実が生るまでに時間がかかる
ので、園芸品種の接ぎ木苗を買って、
あまり乾燥しない日当たりが程々の場
所に植えると良いでしょう。
土質が悪いお庭では、ごっそり土を入
れ替えた方が良いですね。10年以上
経っても実が生らないなんて時間の無
駄だからね。
ではでは。
一日中お庭で、チョキチョキやりな
がら、木に登ったりブロック塀の上を
猫のように歩いたり、剪定ゴミを運ん
だりしてますと、お客さんが、
「疲れないのですか?
しんどく無いのですか?」
なんて聞いてくる。
植木屋はそういう仕事ですよと答えま
すが、そういうもんです。
なので、疲れるとかしんどいとか、
そういうことは、業種問わず作業者に
は言わないで、ご苦労様で〆るのが日
本国ではお約束です。
ところで、不人気庭木筆頭の黒松です
が、ほったらかしが目立ちます。
木を伸ばすということは、ゴミの増産
になる訳ですが、今年は自分で切った
枝葉ゴミを捨てて欲しいという問合せ
が例年に無くありました。
剪定代をケチりたいが、ゴミの片付け
や袋詰めなんて面倒でやってられない
というのが理由だろう。
気持ちは分からないではありませんが、
剪定屋さんではゴミ捨てのみはやりま
せん。
植木屋は日当で働いてますが、ゴミ捨
て掃除も手間の内です。
だから業者は、掃除が捗るようにシー
トを敷いてから作業をし、飛散防止に
ネットを張ったり、ブロアなどの機械
を使って効率良く作業をする。
ちなみに、クリーンセンターは分別に
うるさくて、細枝と太い枝幹は分けな
きゃならないし、長さも短くしなきゃ
ならない。
パッカー車やダンプトラックじゃ無け
れば、積んだゴミは自分で手降ろし。
センター職員は見てるだけです。
なのに、ノコギリのブツ切りで太枝が
ドスン、バサッ。
ノコギリ一本で手早く剪定作業が終わ
りましたよということで、
植木屋さんゴミ捨てお願いと言われて
もねェ。そういうのはゴミ回収業者に
問い合わせ下さい。
さて、94歳婆様の黒松を剪定しまし
たが、その婆様、弱ってきたとはいえ
自分の足で歩けてボケ知らず。
落ち葉掃除が出来て草引きもできる。
植木屋にお茶も出せて手間賃も払える
んだから大したもんです。
でも来年は庭仕舞いかもしれませんね。
ではでは。
令和元年も間もなく終わります。
来年は2020年、どんな年にしまし
ょうかね。
さて、剪定バリカン。
葉の柔らかいものや葉の大きなものを
バリカンで切ると、葉が乱切りされて
見た目が悪くなるのが欠点。
椿なんて葉がザクザクになる。
なので、バリカンは葉が小さ目の庭木
に使用しますと、欠点が目立たず仕事
が捗ります。
柘植とかウバメガシとかプリペット、
ツツジ、カイズカイブキなどにバリカ
ンを使ってます。
剪定屋さん、作業の効率化でパワフル
なエンジン式バリカンを取り入れてま
すが、作業性が悪いとか鋏では届きに
くい時などは、ロングタイプの充電式
電気バリカンを使ってます。
とても便利。
ただ、力は弱いので細枝に使用してい
ます。
大きなキンモクセイなんか鋏だと大変
なのでバリカンが楽ちんです。
生垣などをコマ目に刈るならもってこ
いで、枝が太くなる前に切ってしまう
と切るのが楽だしゴミも少なくて済む
のです。
最近は、業者じゃなくて自分で生垣を
刈ってるおばさんとか見かけますが、
一家に一台あれば非常に便利かと思い
ます。
実際やってみると面白いという。
バリカンの機種も沢山ありますが、電
気バリカンなんて安いものも多いので
色々試してみたら良いと思います。
ではでは。