
10月~11月は植木屋の繁忙期。
同業者も走り回ってるが、剪定が困難
でやり難いお宅は毎年思いますが、面
倒臭くなる。
先日、斜面地に植えられたウバメガシ
の仕立物を刈込剪定しましたが、脚立
が回せない部分は、登り込んでの作業
となりますが、大変な作業なんです。
何せ体重が76キロあるので、枝が折
れないか気になるのと、木がユサユサ
揺れる中で、刈り込みつつ刈枝を掃い
つつ、また、幹吹きの多いウバメガシ
なので、それを取りつつという忙しさ
で作業を進めますが、当然ながら刈込
鋏で刈り込んでいきます。
大変といっても植木屋はそれが仕事。
だからなのか、昨今では手間の掛かる
ウバメガシを植える人はいない。
広い庭の一角に在っても良い仕立物で
すが、手間さえ掛ければ威風堂々日本
らしさでもあります。
ところで、年金生活者=お庭のある家
ということは多い。
亭主が元気な内は女房が年金を独り占
めで、遊んで暮らす老夫婦の年収が4
00万円以上もあれば、毎月旅行して
お取り寄せで美味しい物を食い放題と
いう人は意外にも少なくないようだ。
そこで、片方が逝くと年金が半額にな
り面食らってしまう人も多いのだとか。
年200万円では今まで通りの悠々自
適とはいかなくて、家の内外の作業を
一人ですることに。
亭主にさせていた庭の草引きは、汚れ
仕事でプライドが許さないというご婦
人もいるが、身の程を知るというのも
老いの分別というものだ。
普通のお宅なら、職人一人分の庭木量
にとどめておくと管理費も安くついて
そこそこ見栄えもするということを誰
もが考えない。
ケジメの無い植えまくりが一番始末に
悪く、木は強く切れば強く反発するの
で、腹いせで切るなら無くす方が良い。
土のあるところ、そこには必ず草木が
生えるのは日本での当たり前。
自然は決して甘くない。
老いも若きも草木に負けて苦悶の顔に
なるのなら、マンション住まいという
選択肢もあるのだよ。笑
ではでは。