剪定作業やってますと、近くで同業
者も作業やってるということはありま
して、多少気になるのでチラ見する訳
ですが、仕事の内容じゃなくて、どう
いう道具使ってるか、何らかの工夫が
あるかが気になるので観察しています。
すると、腰に何本も鋏ぶら下げてる職
人が居て、剪定鋏、植木鋏、長い刃の
片手鋏、さらに、鋸までぶら下げて重
いだろうにと思いつつ見てますが、
職人といっても、叩き上げからポット
出まで色々です。
ただ、足元はやはり地下足袋で、運動
靴じゃ、高所では危険です。
また、掃除道具とか段取りとか、業者
によって少しづつ違います。
剪定屋さんは、腰には基本剪定鋏と鋸
のみで、必要な時に必要なものを選択
して携帯しますが、松と小枝捌きに植
木鋏か芽切り鋏を使います。
あまり高級なものは使いませんが、そ
こそこ切れるものを使っています。
鋏と鋸は道具代なんて取らないとはい
え、切れない鋏は疲れます。
業者と個人趣味の大きな違いは、刃物
ですが、安物は初めだけは切れますが
後が続きませんから、疲労が倍増時間
もかかる訳で、数千円の違いなら良い
ものを買いましょう。
昨今の刃物は、鋼が良くて均質なので
草木のヤニを水洗いしておくだけで、
長く切れます。下手に砥ぐと切れなく
なります。
ところで写真の鋏、小さいのは片手鋏
で、小さく先の尖った芽切鋏、湾曲し
た刃の剪定鋏は太い枝が切りやすく、
持ち手が丸い植木鋏は細枝用、刃の長
い片手刈込鋏は両手が使えない狭所難
所で使います。
大きな鋏は両手で扱う両手刈込鋏で、
枝葉の硬さで使い分けてます。最近は、
ほぼ短柄しか使わない。
剪定屋さんではこんな感じです。
ところで、本当の高級刃物と言えば料理
包丁と理容師が使う鋏ですが、普通に数
十万円もする。刺身に、人の髪だから切
れ味は最優先なのだろう。
植木屋なんて力業で、鋏で枯れ枝叩き
落すなんて当たり前だから、繊細だと
折れちゃいますね。
ではでは。