
昨今の戸建住宅は、予算の事情もあ
って、お庭を造らないオープン外構が
多くなってます。
しかし、郊外でやや大きめの土地であ
れば、庭が欲しくなるのも人情なので
庭木が増えてしまうのも仕方がないこ
とですが、造った以上は管理をしない
といけないし掃除をしないと荒れます
よということで、いくつかの参考点を
挙げたいと思います。
1、建物の傍に木を植えない
建物周辺には給排水電気設備が地
下に埋設されています。
太くなる木を植えると、排水桝な
どが根で押されて変形破損します。
水気を求めて根が排管に入り込む
ことがあります。
また、木があると虫が寄ります。
アリなどの虫が家内に入りやすく
なります。
2、境界塀の際には高木を植えない
20年後に根元直径が20cm以上
の太さになっていると想像しまし
ょう。ブロック塀が根で破損して
いるお宅が何件もあります。
土地が広ければ、1m程度空ける
と剪定作業もし良いです。
3、庭木の下周辺には砕石を敷かない
雑草抑えには砕石や砂利が良いと
いうことはあります。
ただし、庭木があると落葉が砕石
や砂利に挟まって掃除や除草がし
難くなりますので注意です。
4、防草や防犯のために砕石や砂利を
敷く場合は、防草シートの併用
地面の土の上に直接砕石や砂利を
敷いてはいけません。
砕石や砂利が数センチ程度土に食
い込んで混ざってしまいます。
雑草が生えれば土部分に根が届い
てしまい、かえって砕石や砂利が
あることで除草がし難くなります。
透水性のある防草シートを敷いて
から6cm以上の厚みで砕石や砂
利を敷きますと管理がしやすくな
ります。砕石や砂利の撤去も簡単
です。ただし、安物で耐用年数の
低い防草シートは根が絡んで破れ
るので止めましょう。
5、建物周辺には通路の確保を
作業者にとって困るのは、作業通
路の有無です。
狭い通路にエアコンの室外機や給
湯器などが設置されていますが、
設備なので仕方が無いにしても、
1m程度の空きスペースは、お庭
でなく通路と認識しましょう。
そういう場所に木を植えない様に
しましょう。目隠しが必要ならば
ブラインドなどを窓に取り付けた
方が賢明です。
裏庭に物置を立てる撤去する、建
物の塗装をする、屋根や壁を修理
する、水道電気ガスなど排管工事、
庭木を剪定しゴミを搬出するなど
の野外作業。業者と言っても多岐
にわたります。
広い土地なのに、通路が確保され
ていない(侵入されたくない思い
から塞ぐ人がいる)お宅は結果と
して困ります。
人が通れれば良いというものでは
ないのです。
6、階段などの段差の多用
芸を凝らしたお庭は立派です。
若い内は良いでしょう。ある程度
の年齢の方は、歩行すら困難にな
ってゆくという視点で、お庭を作
りましょう。年寄りになると飛石
すら危なくて歩けなくなります。
わしは大丈夫だと言っていた人が
脳梗塞で半身麻痺ということはめ
ずらしくありません。
ひとまず、ご参考に。
ではでは。