園部町船岡の道路元標
(南丹市園部町船岡大将軍)
道路元標探しは面白い…! 園部町船岡に歴史の落穂を発見!
その昔、船岡は大堰川水軍の拠点として栄え、小浜と園部を結ぶ若狭街道や山陰街道が通り、鍛冶屋・酒屋・魚屋・木挽屋・料理屋等々があった。また鳥羽宿場として旅籠が街道沿いにあり旅人で大いに賑わったところである。
今、南丹市園部町船岡大将軍の四叉路 の角に『川邉村道路元標』が建つ。園部町内で二基目の確認である。
これは道路元標(どうろげんぴょう)で、道路の起点・終点を示すものです。正面に「川邉村道路元標」と刻字されています。
1919年(大正9年)に施行され、市町村に道路元標が設置された。各市町村を通る主要道路の交差点や役場等、公共施設内に置かれることが多い。
当時、市町村間の距離を示すものであったが、昭和27年に新道路法ができ、旧道路法は無効となる。
時代は高度経済成長期に入り道路拡幅工事等が進み、いつの間にか処分されてゆく…・? 今、道路元標としての役目を終えた。…忘却となりつつある。
形状・寸法は決められ、花崗岩製の石を使う。高さ63cm、幅25cm、奥行25cmで頂部が弧を描くように丸く削られる。埋設部(土の中)100cm必要。なので全長は170㎝程となります。※旧船井郡(園部町、八木町、丹波町、日吉町)に13ケ所現存する。
大堰川