~宍人の『風穴』に街道人はホッと~
-園部町宍人-
本梅川に沿って園部町宍人(ししうど)の集落を訪ねた…。ここに語り継がれてきた『宍人の風穴(ふうけつ・かざあな)』が現存します。
その昔、「旧本梅街道」が本梅川に沿って通り、宍人集落は街道沿いに建っている。街道を行きかう人々は岩の間から、ひんやり涼しい風が流れてくる『宍人の風穴』にホッと一息つけたのでしょう…。
園部町の最西端に胎金寺山(たいこんじやま)があります。その北麓に鎮座する「摩気神社(まけじんじゃ)」(郷十一ヶ村の氏神)は、白河天皇も行幸され延喜式に列せられる社を持つ。
その『摩気神社から天然の涼風が吹き込み、胎金寺山の下をくねくねと曲がり自然のトンネルとなり宍人へと…『冷気は一年を通じて一定の温度を保ち真夏でもひんやりしています』と、地元の古老(二人)は話してくれました。地元では´かざあな´と呼んでいる(確認のため地域の区長宅を訪ねる)。
風穴の大きさは約タテ1.5m、ヨコ1mの護岸壁で頑丈に造られています。場所は宍人橋より下流100mほどの左、ガードレールの下、四角い穴が開口しています。
(本梅川に架かる宍人橋)
(宍人の集落(区)と胎金山(中央)、田園のどかな風景が一望)