ひと筆めぐり 【新発見・再発見・摩訶不思議・唯一無二】への楽しみ…

地域に息づく歴史のひと幕にふれ、…遥かなる往時に思いを馳せる

国宝普済寺観音堂道の碑 園部町若森

2020-03-21 | 街道
『国宝普済寺観音堂道』の碑
園部町の南大谷、若森、埴生(はぶ)の集落の中を国道372号線が東西に走るが、この線はかっての山陰古道(丹波古道)と呼ばれていた。その中でも埴生は街道の宿場町として大いに栄えたところであった。
この山陰古道(丹波古道)沿いの南大谷と埴生との境に『国宝普済寺観音堂道』の碑が建っていた。旧法の時代であったので国宝となっているが、現法では″国重要文化財″と変更されている。昭和10年に現在地に移転されたようです。
道標(碑)の大きさは、高さ155cm・幅28㎝・オク24㎝、材は地元産の花崗岩を使っている。碑の裏面には『昭和10年建』と刻む。
石の重さを計算すると1.55*0.28*0.24*2.65=0.276 約276㌔(埋設除)
(高さ・幅・オク・石の比重)
国寶と冠に付く碑は非常に珍しい!…園部町では他に類例はない。当時を知る上での貴重な文化財である。
現在は亀岡から姫路を結ぶ国道372号線は、時代の要請に応えきれなくなり、交通の円滑化等に向け、国道のバイパス建設が本梅川に沿い進められ、開通(平成26年部分開通)し…時代の役目を終えた山陰古道は静かな生活道となっている。


<国宝普済寺観音堂道、この碑から左へ行くと普済寺へ>


<碑の裏には昭和10年建と刻まれる>


<時代の役目を終えた山陰古道は静かな生活道になっている…>


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