シニアライフの趣味の一つ読書。
年間100冊の本を読み終える目標を掲げております。
三島由紀夫の長編小説4部作「豊饒の海」の「天人五衰」を読み終えると
今年の読書目標が達成します。
この長編小説は三島由紀夫の生涯の最後に書き上げられた作品です。
読み続ける中で難解な個所が多々ありますが、「輪廻転生」という仏教思想が
貫かれている感じがします。
あらゆる生き物が最後の死は免れないが、その後その魂は残り
生まれ変わって、次の生命の中に宿るという考え方です。
「天人五衰」もその線上で読み解きたいと思います。
話題が変わります。今から60年前の事です。
三島由紀夫の小説「宴のあと」がプライバシー侵害による謝罪広告の掲載と
損害賠償の請求のための訴訟事件ありました。
この訴訟事件は日本国憲法上初めて、プライバシーの権利を
実定法上の権利として確認した事例です。
民法ゼミに所属し、この事例研究に取り組んだことがあります。
いろいろな事情で納得のゆく研究成果の発表が出来ませんでした。
ゼミに担当教授からは、民法723条の名誉棄損による原状回復の
観点からだけでなく、憲法上の個人の尊厳の思想と表現の自由の
観点から研究を続けるようにとのアドバイスを頂いた。
あれから何十年、手付かずのままです。
毎日が日曜日です。事例研究用の時間はたっぷりあります。
研究参考文献もインターネットで検索すれば、
学生当時と違って溢れるほどあります。
小説「宴のあと」を読み、訴訟事件の事例研究に取り組むことにします。
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