「おじいちゃん、うんどうかいへおうえんにきてくれて、ありがとう」
末の孫娘,芙由子ちゃんからの携帯へのお礼の電話です。
「おじいちゃん! 芙由の作った国旗見ましたか?」
「とっても上手にできていたよ! おじいちゃんビックリしたよ。」
「あのね、トンガ王国って、何処にあるか? おじいちゃん知ってる?。王様が住んでいるんだよ。」
「あ、そうなの。最初おじいちゃん、この旗何処の国なのか、分からなかった。」
「トンガ王国なの。南太平洋にある小さな国なの」
「すばらしい! よく覚えたね」
「うん、みんな、お父さんが調べて、教えてもらったの」
「そうだったんだ。でもね、どうして芙由ちゃんが、この国の国旗を選んだのか、おじいちゃん知りたかったんだ。」
「あのね、お姉ちゃんのとき、むずかしいむずかしいと言ってたから、赤色のクレヨンだけで書ける国旗を選んだの。」
この子、最初は日の丸の国旗を書こうと思ったようだが、先生に日の丸以外の国旗を書くように指示されたようです。
幼いこども達に世界への関心を持たせようとの、先生たちの心配りです。
「赤いクレヨンだけで書ける国旗、まだ沢山あったでしょう?」
「あったけど、これがよかったの。裏に書いたのも見ましたか?」
「とても上手寺に出来てたよ、何処の国旗なの?」
「この国旗はジョージアと言う国なの」
凄い記憶力です。
課題に取り組んで、成し遂げた自信が漲ってます。
何故か、二つの国旗に共通点があります。
それは、国旗の中に「十」がある事です。
星や月の形でなく、どうして「十」の形にこだわったのか、その謎解きです。
計算の足し算が大好きです。その時の「十」プラス記号がお気に入りだそうです。
そして、赤色一色で、作り上げた国旗です。
その発想に、感動しております。
しっかりとした受け答えに、ただただ驚くばかりです。
孫たちの、成長について行くのがやっと、と言った感じ。
「あなたの頭の衰えも計算に入れて置かないとね」
電話の側で、雑音を吐く人が一人います。
「いつの日か、これらの国に遊びに行きたいと言い出したら、どうしよう。」
「お小遣い、私の分も一緒に差し上げて下さいね。」
「まだまだ、先の話だ}
「健やかに長生きしようね、おじいちゃん!」
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