市の能楽堂で催された
「十五夜能」
を観てきました。
全席(458席)がチラシを作る前に完売したそうです。
その訳は演者にあると思います(わたしもそうでしたから)
狂言(和泉流) 「宗論」
能(宝生流) 「小督」
開場前にカフェで演目の解説を読んで
ちょっとだけ予備知識を入れて置きます(まるで未知の世界なので)
いざとなればイヤホンガイドも借りられるから困らないですけどね。
*イヤホン解説は「能」のみ
18時30分開演です。
本日の演目の簡単な解説の後いよいよです。
「宗論」
身延山詣での法華僧と善光寺詣での浄土僧が
都への帰途 道ずれになるが
犬猿の仲の宗派と知った途端
互いに改宗せよと・・・・・
シテの浄土僧を務めたのは野村萬斎さんです。
これが早々にチケット完売となった訳とおもわれます。
可笑しく愉快で
最後は拍手物の〆になるというお話で楽しめました。
約45分、あっという間だった。
20分の休憩の後
「小督」
小督局は、高倉帝に寵愛されるあまり、中宮の父清盛の怒りを買い、身を隠した。
嵯峨のにいるとの噂に、帝は源仲国に命じて住み家を探させる。
手掛かりは片折戸の粗末な家というだけだった。
中秋の名月の今夜、ことの名手の小督は必ず弾くはずだ。
やがて幽かな琴の音が・・・・
<駒の段>といい
見どころ聴きどころの場面だそうです。
そうか
今日の十五夜の能という題名はここからとったんだ~
公演はほとんど昼間が多いのに夜は珍しいなと思ったんだよね。
ただ十五夜には微妙に早いし
雨だし・・・月の見えない夜だったし・・・。
高倉帝(中宮は清盛の娘・徳子)に寵愛された小督
清盛の4女の夫・冷泉の愛人でもあった小督
なにそれって感じもするけど
舞台の小道具(片折戸や垣根らしきもの)を静々と
紋付袴姿で後見役が運んで来て拡げたり
畳んで縛って引き上げたり・・・ふぅ~ん
狂言は顔芸・声色・所作・物語とあっという間に終盤になったのに
能(一時間と少々)は中ほどが危なかったわ(夫が)
残り20分は持ち直してたけど
野村萬斎さん ガリガリに見えた 大丈夫かなぁと思うほど
夜 TVコマーシャルに出てるのを見た
う~んどうかしら
顔筋に力が入るとあんな風に見えるのかしら
一目見るなり、顔筋ばってないか?って夫。家に帰ってネット検索したけど、健康についての情報は載ってなかったのでちょっとホッとした。
来月は多治見で、お父様の万作さんと一緒の公演があるんだって。
佐渡狐と棒縛、そっちがよかったな~なんてね。