おじんの放課後

仕事帰りの僕の遊び。創成川の近所をウロウロ。変わり行く故郷、札幌を懐かしみつつ。ホテルのメモは、また行くときの参考に。

思い出の珈琲屋

2022年12月07日 | 珈琲

今でも、しんしんと降る雪の夜に、

思い出すのは……

通りから見上げた、

ほの暗い喫茶店の窓。

琥珀色の狭い店内には、

(僕には)当時まだ珍しかった、

ブルーダニューブのカップが、

倒産前の、趣のある青い藪模様を、

カウンターに生やしていた。

しかしなお、僕をとらえたのは、

正面にかかる、いくつかの鳩時計だった。

その店の名前ともなった鳩時計から、

半時と正時とに姿をみせる、

小さな小鳥たちを見上げ、

ギチギチという歯車の音とともに鳴る、

もの憂いような、

ポッポー、ポッポーという、

鳴き声を聞く。

むしろそのために、

その店へ行くのを、楽しみにしていた。

北大の前、ちょっと中道へ入った辺りに、

牛車というハンバーグ屋があったが。

そこにしろ、その珈琲屋にしろ、

そういう店の似合う札幌であった。

そういう店と出会える、

札幌であったな、と、

今も懐かしく思う。


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悲しき北海道新幹線

2022年12月07日 | 雑談

朝刊に躍(おど)った、

追加予算

645,000,000,000円

6せん4ひゃく5じゅうおく円

という、トンでもない数字。

 

なぁんだ。

札幌市民1人あたり、

四千円じゃないかと。

 

もう使っちまった1兆円は、

お前らだけが、

出したわけじゃないんだから。

と。

 

SKY J のランチ・ビュッフェに、

カクテル1杯つけると、

だいたい、そのお値段になる。

 

函館~札幌間は、幹線だから、

今もう、鈍行から特急列車まで、

さらには、観光列車までもが、

もう入らないというくらいまで、

詰め込まれているんで。

大変に、充実した路線になっている。

 

それぞれの停車駅には、

町並みも、生活も、できあがってます。

 

JR関連の施設のひとたちや、

その周辺で生計をたてているひとたちに、

北海道新幹線のことを話しかけても、

そこまでの期待は、返ってこないです。

正直もう、お腹いっぱい……

 

そういう雰囲気が、

原発やリニアと、似ているなぁと。

 

つまり、

JRがやっているんじゃない。

極言すれば、

やらされているってことなんだなあ……

 

遠い昔、修学旅行で、

初めて、新幹線に乗った。

カツサンドを頬張りながら、

なによりも、その静かさ、

振動のなさに、驚いた。

このスピードで、これかよ。

あれは、楽しい経験だった。

また乗りたいと、

今でも思ってます。

 

だけど、

こんな形では、嫌だな。

 

大阪から東北まで、

高速鉄道で結ぶ。

それは確かに有益で、

沿線住民も期待した。

観光資源にもなった。

今の北海道新幹線に、

そういうのは、無い。

 

北海道新幹線は、要らないです。

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