こうして見てくると、
僕もシェラトンに泊まってみたくなり……
確か、北海道にもいくつかあったな、と。
今更に、ネットで調べてみたが。
キロロはすでに撤退。
あゝ、札幌もかよ orz..
函館にはあるそうだけど、
シェラトンの廉価版だな。
だが、しかし……
前に経験したわ。稚内で、
あれは、なおも、
ANAクラウンプラザホテルの残り香を、
堪能することができた。
その名は、
新札幌、か……
20世紀の末に、
新さっぽろパレスホテルの名で落成。
わずか3年で、シェラトンの手に渡った。
現在はシェラトンの手を離れ、
「エミシア」(笑み+幸せ)という、
新しい名前で呼ばれてはいるが。
当時の絵葉書で見る限り、
少なくとも建物の外観は、
パレスホテル当時のままだ。
正面左の、駅に面した壁面だけが、
書かれては消され、
都合3つの名前を掲げたのみである。
おそらく、シェラトンの香りもするだろう。
それが薄れぬうちに、と、
早速、予約を入れたんだが……
もうその初っ端から、
「レイトアウト3時間で+7000円」とか、
どうしようもないことを言ってくる。
これは、かなり不安だ。
シェラトンの香りを楽しもうと思ったら、
シェラトンが撤退した事情に見舞われた。
そんなことが、ありうるな。
立地はきわめて良好で、
JR新さっぽろ駅からも、
地下鉄東西線のどん詰まり、
新さっぽろ駅からも、
どちらからも目の前。
ことに、
地下鉄新さっぽろ駅9番出口からは、
もう階段を登るうちに見え出すという。
……。
ここは港町だったかな。
潮風を感じさせる建物。
これからココに、2泊する。
UG確約の廉価商品でな。
3時間レイトアウトと同じお値段だ。
もう1泊したほうがよかろう?
変わらんな。新さっぽろよ。
僕はもう、ここへは来るまいと、
拳をにぎって、はっきりと言ったものだ。
ひとをガッカリさせる街。
駅前のショッピング・モールへ行ってごらん。
身をもって思い知るだろう。
まさか、こんな契機で、
ココへまた来ることになろうとはな。
ホテルに入った瞬間、
似ているなと思った。
造りが、
サフィールホテル稚内と、
よく似ている。
部屋の雰囲気も。
天井が低いところも、そっくりだな。
ベッドまわりに、
シェラトンの残り香を感じたようだ。
動画で見ただけ。
実際に泊まるなんて、
雲の上のお話だが。
まず交通費が出てこない(笑
泊まる以前の問題さ。
ソファの向こうは、
新さっぽろの町並み。
このごろ流行りの、
「シン・○○」にあやかって、
お前も「シン・さっぽろ」と名乗るがいい。
来る者すべてをガッカリさせる。
そこが同じだ。
最上階、31階のレストランだけ、
いかにも豪華な感じに造られている。
まあ美味いが、それを、
店員と料理人とが、しょっぱくする。
ある意味、彼彼女らだけが、
シェラトン時代の本物の香り
なのかもしれない。
恒例の売店チェックで、
北村産のジンジャーエールをみつけた。
ほか、絆創膏や肌着などもあったりして、
これほど旅人に優しい売店には、
であったことがないな。
店員は無愛想だが(笑
品揃えはいい。
だいたい、
部屋の風呂を見ると、
そのホテルが
どういう位置づけなのかが、
分かるようだ。
広さはあまり関係ない。
しつらえ。
結果、
シェラトンというブランドの
イメージとしては、
もの足りないかなと。
でもこのホテルは、このホテルで、
やっていけるだろう。
か。
このホテルに泊まり、
シンさっぽろの町並みを見おろして、
思うのは、やはり、
質のよい客が来ないと、
質のよいホテルにはならんな。
ということ。
札幌だから、じゃなくて、
そこを札幌たらしめる客が来て
やまぬから、
札幌は、札幌たるのだと。
このホテル、惜しいが……
現状が、ちょうどいいんだと
思いました。