デジタルコミック制作準備のレポートの続きです。
マンガ版『ウルティマ・ゴッテス~巨人娘~』に登場する怪獣ヘラームのモデリング、その6です。
ここ数日間、作業していた内容をまとめてレポートします。
◆作業をしていて、怪獣の尻尾が短いなということに気がつきました。そこで尻尾の部分だけを長く伸ばせるように、尻尾以外の部分にマスクをかけました。
◆尻尾を長く伸ばし終えたところです。これだけの長さがあれば、ウルトラメガミの体に尻尾を巻きつけるといったシーンも出来るでしょう。あのウルトラセブン対エレキングの戦いのシーンを再現することもできそうです。
◆さっそく長く伸ばした尻尾の上に、怪獣のディテールをスカルプトしていきます。
◆尻尾の表面にトゲトゲを増やしていきます。
◆尻尾の裏側もディテールをつけていきます。
◆尻尾の裏側から腹部、胸へとディテールを追加していきます。
◆足に鱗のディテールをつけていこうと、まずは溝を掘っていきます。
◆どんどん鱗の溝を描いていきます。ちなみに、これはマウスで描いています(笑)。タブレットはいくつか持っているのですが、カメラ操作などがどうも苦手で……だんだんマウスで描くようになってしまいました。
◆両足に鱗の溝を掘り終えたところです。マウス操作でも、何とかそれらしくなりました。
◆尻尾のトゲトゲも完了しました。
◆鱗の中央を膨らませて、両足のディテールも完成しました。
◆全体像です。マウスのみでスカルプトしたにしては、結構それなりに怪獣らしくなってきて、私のテンションも上がってきました。
◆あとで口の中にもディテールつけようと思って、下顎にマスクをつけておきます。
◆さて、いよいよ……この「のっぺりした顔」の表面に、ディテールを描き込んでいく段階となりました。やはり顔の造形に取りかかるときは緊張しますね。どんなディテールをつけていけばいいのだろうかと、あれこれ考えてイメージしてみます。その瞬間が楽しいんですよね。まさにモノ作りの醍醐味であります。
◆まずは、頭の上をトゲトゲで覆ってみようと思いました。
◆次は、顔のディテールです。嘴はいじらずに、むしろその周りを細かくして嘴を目立たせるようにしてみました。
◆全体像を眺めて、私としては満足のいく怪獣になってきました。うれしいです。ヘタでも続けていれば上手くなったように感じられるのが、ZBrushの素晴らしいところでしょう。
◆私のイメージに最初からあったのは大怪獣ガッパでした。ですが、体色は同じイメージになるのを避けようと、緑以外の色を検討中です。青色あたりを候補にしています。まあ、もしどうしても合わないようならガッパと同じ緑にしちゃいますけど……(苦笑)。
◆ポリゴンモデリングをしていたときは、可愛すぎる怪獣になるかなと、いささか心配でしたが……ZBrushでディテールをつけると、それなりに凄みが出てきて良くなったと思います。
◆マスク機能で別パーツにしておいた口の中も、軽くディテールをつけておきました。
◆口の中も完了し、ほぼディテール付けは終了です。次は、この怪獣の色を決めて彩色に入る予定です。
以上が、ここ数日間の作業の内容でした。
思っていたよりも怪獣らしくなったので、とても喜んでいます。
この怪獣ヘラームと幼いウルトラメガミが戦うシーンを制作するときが、楽しみで仕方ありません。
ではではまた! ^▽^/