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「燃え尽き症候群」中の私が選んだ夏ドラマの1位は「ディーリー」でした

2018年09月14日 15時34分27秒 | 創作雑談


「燃え尽き症候群」中の私が選んだ夏ドラマの1位は「ディーリー」でした。


10月からの新番組改編に向けて、いろんなドラマが最終回を迎えつつあります。

夏ドラマで面白いと思ったのは、個人的には「ディーリー」でした。


山田孝之と菅田将暉という映画主演クラスの共演により、画面が重厚で贅沢な仕上がりとなっています。
とにかく俳優たちの芝居の力で魅せてくれました。
映画主演クラスは、画面の支配力が高いと言いますか、間の芝居がうまいんですね。次にどういう仕草、行動をするんだろうと興味をかき立てられ、画面から目が離せられなくなるのです。これは演技のテクニックによるものなのか、天性のものなのかわかりませんが、テレビドラマが映画のクォリティーへと昇華するんですね。

そしてそれに負けまいと演出も、画面レイアウトから編集でのカットの繋ぎ、ビジュアルとしての撮り方まで凝ってるので、こちらも映画的なテレビドラマに仕上げるのにひと役買っています。

さらに脚本も面白い。
物語はパソコンやスマホに残された不都合なデジタル記録を依頼により抹消する仕事屋のお話なんですが、簡単に言うと「探偵モノ」っぽいミステリー、謎解きが主軸として展開されています。
そこに絡んでくる人間模様やら現代の闇、さらには愛情や執着といった人間のどうしようもない部分が露呈されていく過程がシリアスに描き出されてくるのです。

それからオチもいつもハッピーエンドではなく、事件が解決しないまま終わるというドラマの法則をあえて外れる野心的な終わり方もしてくれます。

それが、今日の午後10時まで無料配信されている第7話になります。


◆dele (ディーリー)第7話
配信終了しました。

テレビ朝日 9月7日(金)放送分 9月14日(金) 22:00に配信終了


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◆dele (ディーリー)最終回
https://tver.jp/episode/48854216


テレビ朝日 9月14日(金)放送分 9月28日(金) 22:00に配信終了




正直かなり硬派な内容なので、好き嫌いが分かれてくるんじゃないかと思います。
それでも私個人はこれを夏ドラマの1位に推したいですね。
もちろん他の「ヒモメン」や「義母と娘のブルース」もとても良かったのですが……やはり、個人の好みというものには勝てないってことで(苦笑)。


それにしても、最近はドラマが面白いです。
以前は女性視聴者に向けてだったのか、恋愛ドラマばかりになってしまって、私は視聴から遠ざかっていたのですが……しかしそれではダメだということに制作サイドも気づいたのか、いろんな幅のある企画がドラマ化・放送されるようになってきました。
そして面白い。
どうして最近のドラマは良くなってきたのか?
理由としてはいくつか考えられます。

まずは視聴者が、シリーズの途中から観てもわかるように工夫してあることですね。
登場人物の名前と肩書きを字幕でフォローするようにしたり、また台詞やナレーション、あるいは回想フラッシュでさりげなく人物の紹介をしたりして、第1話から観てなくても世界観にすんなり入れるようにしてあります。
これはティーバーで観ていて気づきました。
ドラマを途中から観ているのにも関わらず、内容がわからないと躓くことがまったくないからです。
これ、小さいことのようですが、コンテンツを作る上においては大事なことだと思います。

続いて良くなったのは脚本ですね。
ひと昔前のクサイ台詞、説明ゼリフが減ってシラケることが少なくなりました。
テーマや価値観を押しつけるようなこと(お説教くささ)もなくなり、むしろ表現の幅を広げようとしてきているのが脚本の良さに繋がってきているように思います。
冒頭で挙げた「ディーリー」のように、意外な展開、または未解決なまま終わるラストといった現実味(リアリティーな表現)も怯まず挑むようになりました。
こうしたチャレンジが表現の幅を広げてきていると思えます。

そして演出……と行きたいところですが、どうしても触れておきたいのは美術陣の頑張りですね。
最近のテレビドラマの美術……尋常じゃないくらい頑張っています。
「こんなに作り込んじゃって、予算は大丈夫なの?」と、こちらが心配するくらい、画面の隅々にまでこだわって作っています。
大道具・小道具ともに「背景だからって手を抜かないぜ!」と言わんばかりのクォリティーを見せる場面が増えました。
おかげで視聴者は、より作品世界の中に入っていきやすくなっています。

最後に、これが最大の理由のように思いますが……俳優の演技の質が全般的に上がってきています。
昔は、主役の演技がうまくても脇役が下手で興醒めすることもあったのですが、近年は脇役にも実力のある役者さんを起用して、ときに主役の演技を食ってしまうほどに競演・熱演を盛り立ててくれます。
これは、観てる側にとっては嬉しいことですね。

最近のドラマは漫画原作が多いのですが、それも良い方向にノウハウが積み上がってきていると思います。
これは私の推測ですが、映画「るろうに剣心」の実写化成功のあたりから、漫画の実写化でも成功例が増えてきているように感じています。

その工夫のひとつとして、例えば脚本では原作をリスペクトしつつもエピソードの間に挿入できそうな隙間ストーリーを入れたり、ドラマオリジナル要素をうまく入れて付加価値を高めたりして、原作を良い意味で膨らませる様々な工夫・研究が進んできているように思えるのです。
それらの成果は、「義母と娘のブルース」「ヒモメン」あたりに現われてきていると言えるでしょう。

実写化の最前線にいる役者も、やはり原作をリスペクトしつつも、どう人物像にリアリティーをもたせるか工夫するのがうまくなってきていると思います。
つまりアプローチがちょっと違うのだけど、原作ファンから観ても許容範囲というさじ加減ですね。これがうまい。いや、役者の個性、考え方(独自の役作りの方法)が出ていて面白いのです。

あと説明ゼリフがうまくなりました。
漫画の原作は説明ゼリフが出やすいんですね。それは何故なのかは次回の考察に譲るとして、ドラマ化しても説明ゼリフは残ります。減らしても残ります。
それをうまく演じるのが、さすがプロということなのですが、それにしてもうまくなったと思います。
これは役者に対して失礼な言い方だと思いますが、でもあえて言いたいです。皆さん、説明ゼリフがうまくなったと。

役者が全般的にうまくなったと感じる要因は、アイドルと呼ばれる人たちが、演技に対して真摯に向き合う姿勢が目立つようになってきたことです。
視聴率を上げるためにアイドルの起用は理解は出来るのですが、当のアイドルにヤル気がないとドラマは成功しません。
視聴者としてはその辺がいつも心配事でしたが、最近はその心配も不要になりつつあります。
アイドルと呼ばれる方々の芝居への取り組み方は、その人気に甘んじることなく、アイドルの肩書きから役者の肩書きへと自然と入れ替わるほどにうまく脱皮できているからです。
どんなレッスンをすれば、そんなにうまく脱皮できるのか――秘訣があるのなら知りたいほどです。

また脇役で、たとえ無名の役者が出てきても芝居がうまいと思える人が増えてきました。
話題の「カメラを止めるな!」でもわかりますが、ワークショップで鍛え上げられてきた役者がたくさんスタンバっているのでしょう。
そうした人を制作陣がうまく見つけ出しているのかも知れませんが、実力ある人がもっと役に恵まれるようになってくるとドラマにとってもプラスになっていくと思います。
なぜなら、最近エキストラも演技がうまいと感じられるからです。
エキストラだけではありません。
もっと特筆すべきは、子役の演技力も総じてレベルアップしてきているのです。
俳優の質が上がってきていることが、ドラマ全般のクォリティー、面白さを高めていると思えてなりません。


最近、「もうテレビの時代は終わりだ、これからはネットの時代だ!」なんていう言葉を目にしますが、私はそうは思いません。
それは選択肢が増えただけです。
つまり、どっちが上なんてことよりも、共存共栄が望ましいことだと思えます。

今、テレビドラマは息を吹き返してきています。

私は、これからもテレビドラマを楽しんでいこうと思います。


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さて、漫画の作業です……。

ふぅ……ドラマのことで熱弁してしまいました。
すみません。
ここから、ゆるゆるで行かせてもらいます。



キャラクターのリテイク。
双子のお母さんを修正していました。
お父さんも作り直したいのですが、ひとまず2話以降はしばらく出番がない予定なので、今回の作業リストには入れないことにしました。

第1話を作り上げたあとの力の抜けた感……燃え尽き症候群に似た状態を、今の私は味わっているわけですが、第2話の制作に向けて出来るだけ準備作業を減らすことが大事だと気づきました。
それだけキャラクターをいじる行為は神経を使い、緊張するからです。
メインのキャラだと余計に気を使います。
脇役だと遊び心も余裕で出せるのでしょうけど……。

燃え尽き症候群は、私の場合……テンションの違いに原因がありそうです。
完成直前の盛り上がった気分と、完成後の落ちついた気分の差ではテンションも違います。
テンションが違ったら、制作スピードも違ってきます。
まるでトントン拍子に進んでいたのが、突如にしてノロノロ進んでいるように変わるからです。
それが自分の中で怠けているように見えてしまうんですね。だからあせってしまい、空回りしだす。
急いでも疲労が増えるだけで何もいいことはありません。
完成後にテンションがいったん落ちるのは当たり前なので、気持ちの切り替えをうまくコントロールできるようになりたいものです。



さてさて……修正したお母さん……。
なぜか髪の陰ラインがうまく行きません。
ポリゴンの髪をすべて新しく作り直したのに、陰色が途中でぶった切ったようになってしまいます。
なぜなんでしょう?



トゥーンのマテリアルが壊れてるのでしょうか……。
原因がつかめず、髪を作り直しても意味がなかったかなぁと思いつつ、とりあえずお母さんの修正はこれで終わりにして、次のキャラに取りかかることにしました。



次のキャラの修正は……主役のハルナです。
こちらも髪の毛を作り直しです。
アクションシーンが今後は増えるので、髪をなびかせられるようにしたいと思っているのですが……果たしてうまく行くでしょうか?
緊張しながらXismoで髪の毛の作業です。



主役だけに、神経使って少しずつ進めています。


ではではまた! ^▽^/


9月13日(木)のつぶやき

2018年09月14日 06時02分08秒 | 創作雑談