本日も、デジタル漫画の第2話コンテを作成中です。
アニメの作画に使うトレース台にレイアウト用紙と動画用紙を重ねて置き、デジタル漫画用のコンテ(ネーム)を描いて行っています。
これは素人がプロの使う道具を大人買いして行う、贅沢で道楽な趣味の同人活動ですので(自分で言うか?)、締め切りを気にせず、自分が満足することを目的にして、最大限楽しんでおります。
なかなか、その楽しみ方をこのブログでお伝えし切れていないのが歯がゆいところですが……。
まあ、趣味に生きると云うことは、なかなか客観視しづらいものということで、お許しください。
というわけで、コンテ作業中の思考回路で、自分の作業に対する姿勢みたいなものを語ってみたいと思います。
以下、まるで自分がインタビューを受けているような気分で、尚かつ素人であることを棚に上げて、堂々とプロみたく語ってみました――。
では、どうぞ。
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■デジタル漫画のコンテ創作記
私が漫画のコンテで詰まるのは、次のカットではカメラをどこへ向けたら効果的かということですね。
舞台上では、いろんなことが同時進行で起きていて、どの順番でカメラを向けたらいいのか、またすべてにカメラを向けているとテンポが悪くなるからどれを省略すべきか――と、迷ってしまいます。
ほんと、サイコロで決めたらいいんじゃないかと思うほど迷いに迷うこともあります。
結局は感覚的なところで決めちゃいます。
流れを読み返して、次にバァーンと頭に浮かんだイメージをそのままコマに描き込んじゃう――そうすると、私の場合は満足する結果が得られるみたい……。
あと、逆にロジカルな方法として「描かなきゃいけない要素」を箇条書きにして、そのプランを消去法で絞った上で、あらためて順番を並べ替えてみるとか。
そういう理屈攻めによる構成も、感覚が鈍ったときには有効だったりします。
コンテ作業では、自分を飽きさせない(常にノリのいい状態にさせる)工夫があるといいんじゃないかと思います。
美味しい珈琲の喫茶店で描いたりとかね。
つまり自分がダレた気分にならないよう注意することです。自分がダレてしまうと、それがそのままコンテの雰囲気にも出てしまいますから……。
ところで今はアクションシーンで苦労しています。
こういうアクションに展開したいけど、そのためには途中でどんなことをすれば、やりたいシチュエーション(登場人物のポジションやポーズなど)になるか……この途中を埋めるのに苦心するのです。
流れで考えると、予定していた流れは無理があるんじゃないかとか、どうも説得力に欠けるなぁとか、細かいことが気になっていろいろ考え込んでしまうのです。
もちろんマンガだから大胆な発想は必要なのですが、すべて大胆にするのではなく、その途中途中はリアリティのある展開にしておかないと、本来のウソがさらにウソくさくなるというか、観客(読者)を乗せられなくなってしまうのです。
現実っぽい描写を積み重ねるからこそ、大きなウソが活きるのです。
そうすると、超ウソな設定を大真面目にやっても変にならないというか、バランスが取れて、その世界観に入って楽しもうという気が読者に起きてくるんですね。
というわけで、今はそれらのアイデアをひねり出そうとして、部屋の中を歩き回ったりしてウンウン唸り出しています。
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こんな感じで、今日もコンテ作業は進んでいくのでした。
ではではまた! ^▽^/