巨大ヒロイン・コミック計画

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映画『ゲーム』の感想……。

2015年05月30日 17時32分15秒 | 3D作業


 暑い……。
 この暑さは……たまりません。
 5月でこんな暑さだと、本格的に8月になったらどうなってしまうんでしょうか?

 そりゃ、例年のごとく猛暑に見舞われるのは分かっておりますが……それにしても、日本はネットで皆さんがおっしゃるとおり、四季というものがなくなってきているんでしょうか?
 なんだか、夏と冬しかないような感覚になりつつありますね……。
 ちょっと怖いです。


 さて……。
 そんな中、昨日は暑さを忘れようと、レンタルDVDで借りてきた映画『ゲーム』を鑑賞しました。
 マイケル・ダグラス主演の映画です。

 投資家で大金持ちのマイケル・ダグラス演じる主人公が、久しぶりに会った弟の誘いによって、とある会社が商品として販売している《ゲーム》に参加します。
 そのゲームに参加すれば、それまで退屈だった日常に様々なイベントが起こり、充実した毎日を送れると言うのです。
 最初は乗り気でなかったものの、確かに日常の退屈さを感じていた主人公は、その商品を受けることにしました。
 そこから「さあ大変!」……って、感じのストーリーです。

 見所は、一旦ゲームが始まってしまうとジェットコースターのごとく、めまぐるしくイベントがどんどん起こるという点。
 それはもうピンチに次ぐピンチの連続で、このままどうなってしまうんだろうと、画面に釘付けの状態となります。
 ……というのも、この映画は小説で言うところの三人称では描かれておらず、終始「主人公の視点」によって描かれる一人称形式だから、余計にその効果を上げているのです。

 一人称的な演出、主人公が常に画面に出ているという構成のおかげで、主役のマイケル・ダグラスに次第に感情移入していってしまいました。そのため、次から次へと出てくる登場人物がすべて、主人公を欺そうとしているような錯覚に陥ります。
 主人公に感情移入した私なんて、誰の言っていることが本当なのかと、終始疑り深く見守っていました(笑)。
 ネタバレになるのでラストには触れませんが、「そんなアホな!」「ありえない!」と言いたくなるくらい、事態がエスカレートしていって、ラストのラストまで……いわゆるクレジットタイトルが流れ出すまで、息が抜けません。

 こうした一人称スタイルの映画もいいものです。
 例えるなら、まるでアドベンチャーゲームのようなものです……いや、もっと分かりやすく言うなら、18禁の美少女ゲームのような感じでしょうか。
 ライトノベルにも通じることですが、美少女ゲームの大体は主人公の視点で描かれ、多くの登場人物が主人公に絡んでくる展開となります。それによって主人公の思考タイムは多く、さながら私小説を読んでるような感覚に近づきます。これが感情移入しやすくて魅力的なのですね。

 そんな隠れた名作の多い美少女ゲームですが……。
 私が個人的に好きなのは『この世の果てで恋を唄うYUNO』と、『肢体を洗う』です。
 どちらもストーリーが面白かったのです。
 最初に挙げた『YUNO』のほうは、主人公のモノローグが圧巻でした。
 自分の父親の影を追い、その思考タイムでは自分が何者なのか、父親との関係性、さらには生きること死ぬこと、その生死観にまで触れるという哲学的な要素も多く、18禁の美少女ゲームの枠を超えた、純文学でも読んでるような気分になりました。
 それと同じことが『肢体を洗う』というゲームにも感じられました。
 こちらは医学の発展のために献体された遺体をキレイに洗う特殊なアルバイトをする主人公が、その勤め先の病院にいる怪しい女医から実験薬を飲まされ、幻覚や幻聴に苦しめられていくというサイコホラーなストーリーです。
 その主人公の彼もまた、死体を洗いながら生きることや死ぬことについて考えていくのですが、そのくだりの文章は美少女ゲームであることを忘れるくらいに重厚で、考えさせられました……。

 このように美少女ゲームの中からも異色な才能を放つクリエーターの手による作品群が現われ、現在のアニメ界を盛り上げていっている事実もあるのですから、産業としても大事な分野ではないかなと思っています。……あ、そういえば、昔の日活ロマンポルノもそうでしたね。えっちなシーンさえあれば、あとは何をやってもいい、監督にお任せという風潮があったから、そこから新人監督がたくさん育ってきました。それと同じことがこの美少女ゲーム内にも言えるわけです。ただ最近は、商売としてはひとつの役目を終えたのか、下り坂に入ってきているのが何とも残念ではありますが……。


 ……と。
 何だか映画『ゲーム』の話から、かなり脱線してしまいましたが……あくまでも主人公の視点で描く一人称スタイルの面白さを堪能させてくれる映画でありました。
 これで、映画の感想は終わりです。


 続いて、ZBrushのお勉強のその後です。





 ……あれから、もしかしたら自分が作ったデータが壊れているのかもしれないと考え、教本の『ZBrushマスター』に収録されてある、プロの作った見本のデータを転送して実験してみました。







 すると……







 あらまあ!

 うまくいったではありませんか……!?





 きめの細かい皮膚のディテールも、ちゃんと転送されています。
 これですよ、これ!

 これが欲しかったのですよ!


 やはり私の作ったデータが途中で壊れてしまったか……何か原因があったのでしょう。
 そのことを自覚しました。お疲れ様でした。

 ようやく、これで先に進めます。

 次は(↓)こちらの教本を購入いたしました。





◆デジタル原型師養成講座 プロとして通用するフィギュア作成技法


 KDP版で買いました。なので、ついでにこちらのKDP版の本も購入しましたよー。






◆3DCGセル調エヘクト読本ver1.0 [Kindle版]


 漫画を描くにはエフェクトが欠かせません……。


 これからしばらく、この本を読んで、また新たなノウハウを習得したいと思います。


 ではではまた! ^▽^/




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