釣れづれNickey

時々行く釣りや身近な出来事などのレポートです。つれづれなるままに、心にうつりゆくよしなし事を・・・。

人生のどんな問題も解決する知恵 「鏡の法則」 4(最終回)

2006年09月22日 | Weblog
息子『ねえ、お母さん聞いてよ!!』

A子『どうしたの?何かイイ事あったの?』

息子『C君、知ってるでしょ。実は昨日、C君に公園でボールぶつけられたんだ』

A子『あっ、あ~、そうなの。C君って、あなたを一番いじめる子だよね』

息子『さっき公園から帰ろうとしたらC君が公園に来てさ~。で『いつも、いじめててゴメンな』って言ってくれたんだ』

A子は『そうだったの!!』と言いながら、まるで奇跡でも体験しているような気持ちになった。

そして、心から感謝の気持ちが湧いてきたのだった。

A子は、夕食の準備をするより息子と話そうと思い、出前を取った。

出前が届くまでの間、A子は息子に次のような事を伝えた。

『今まで、あなたの事に口出しをし過ぎてゴメンネ。これからは、なるべく口喧しくしないように気を付けるからね。そして、お母サンの助けが必要な時は、いつでも遠慮なく相談してね。あなたの事を信頼してるからね』

息子は本当に嬉しそうな顔をして『分かった、ありがとう』と答えた。

やはり息子は、母親に信頼してもらいたかったのだ。

『今日は、何か変だな~。イイ事が続くな~』と息子が続けた。

A子も幸せな気持ちになった。

間もなく出前が届いた。

A子『お母さんは、お父さんが帰って来るのを待つから先に食べてね』

息子『えっ?どうしたの?いつもは先に食べるのに』

A子『今日は、お父さんと一緒に食べたい気分なのよ。お父さん、お仕事頑張ってくれて疲れて帰ってくるからね。1人で冷めた親子丼、食べるの寂しいでしょ』

息子『じゃ~、僕もお父サンと一緒に食べる!!3人で食べる方が楽しいでしょ』

A子『本当にあなたは優しい子ね。お父サンに似たのね』

息子『なんか変だな~。いつもお父サンの事を『デリカシーがない』とか言ってるのに』

A子『そうよね。お母サンが間違っていたのよ。お父サンは、優しくて男らしくてたくましくて…、男の中の男よ』

息子『勉強しないと、お父サンのような仕事位しか出来なくなっちゃうんでしょ?』

A子『ゴメンネ。それもお母サンが間違ってたのよ。お父サンの仕事は立派な仕事。世の中の役に立ってるのよ。それに、お父サンが働いてくれてるおかげで、こうやってご飯食べたり出来るんだからね。お父さんの仕事に感謝しようね』

息子『お母サン、本当にそう思う?』

A子『ウン。思うよ』

A子がそう言った時の息子の笑顔は、その日で1番嬉しそうな笑顔だった。子供は本来、親を尊敬し親をモデルして成長する。A子の言葉は、息子に対して『お父サンを尊敬してもイイヨ』という許可を与えた事になる。

息子はその事が何よりも嬉しかったのだ。

暫くして夫が帰って来て、3人で冷めた親子丼を食べた。

自分の帰りを待っていてくれた事が嬉しかったのか、夫も上機嫌だった。

冷めた親子丼を『美味い、美味い』と言いながら食べていた。

夫が風呂に入っている間に、息子が眠りについた。

A子は息子の寝顔を見ながら、心の中で『ありがとう』を唱え始めた。

その言葉の影響なのか、心の底から感謝の気持ちが湧いてきた。

『この子のせいで私は悩まされていると思ってきたけど、この子のおかげで大切な事に気付けた。本当は、この子に導かれたのかもしれない』

そう思っていると、息子が天使のように見えた。

いつの間にか、涙が溢れてきた。

(本当に今日は、よく泣く日である)

間もなく電話が鳴った。

出てみるとFAXであった。

母の字で次のような事が書いてあった。

・・・・・・

A子へ…

今日の事、お父サンから聞きました。

お父サン、話しながら泣いていました。

お母サンも嬉しくて涙が出ました。

お父サンは『70年間、生きてきて今日が1番嬉しい日だ』と言っています。

晩御飯の時にいつも、お酒を飲むお父サンが『酒に酔ってしまって、この嬉しい気持ちが味わえなかったら勿体無い』と言って、今日はお酒を飲みませんでした。

次は、いつ帰ってきますか。

楽しみにしています。

母より

-------

『晩酌を欠かした事がない父が、お酒を飲まなかったなんて』

自分が伝えた言葉が、父の心をどんなに幸せな気持ちで満たしたのであろう。

A子の目からは、またもや涙が溢れていた。

『どうした?泣いてるのか?』

風呂から、出てきた夫が聞いてきた。

A子は、その日起きた事を全て話した。

朝、B氏に電話をかけた事。

午前中は、父への恨みつらみを紙に書きなぐったこと。

午後、父に電話して和解した事。

『そうか、お父サンも泣いてはったか』

夫も、目に涙を浮かべながら聞いてくれた。

そして、息子がいじめっ子から謝られた事。

『ふ~ん。不思議な事もあるもんやな。Bサンのやり方は、俺にはよく分からんけど、お前も"楽"になったみたいでよかったな』

続けて、A子は泣きながら夫に謝った。

そして、夫も泣きながら聞いたのだった。

次の日、A子はB氏に報告して、心からのお礼を伝えた。

朝1番で夫からも電話を入れていたようだ。

B氏『御主人からも電話もらいました。お役に立てて何よりです。あなたの勇気と行動力を尊敬します。さて、これからが大切です。毎日、お父様と御主人と息子サンに対して、心の中で『ありがとうございます』という言葉を100回ずつ唱える時間を持って下さい。それから、オススメの本があります。後で、何冊か選んで、そのリストをFAXしておきますので是非、買って読んでみて下さい』

その日の夕方の事である。

『ただいまっ(^.^)!!』

元気な声で息子が帰って来た。

『お母サン、聞いて!!今日ね、友達から野球に誘われたんだ!!今から行ってくるから!!』

息子はグローブを持って飛び出していった。

A子の目には、またもや涙が滲んでいた。

声が詰まって『行ってらっしゃい』の一言が言えなかった

《END》

いかがでしたか?“鏡の法則”
いろいろ考えさせられましたね。
では、いい週末をお過ごし下さい。

あなたに幸せなことが「なだれのように」起こりますように!!

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