時間差に使いやすいクイックのトスについて考えよう（その１）

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巻頭の図の説明
ママさんバレーで時間差攻撃のトスを調整させたことあるので、その資料を引っ張り出して、今回図面を作成してみました。
図面は一人のブロッカーがジャンプして着地するまでの状況を時間の流れに合わせて、左からから右に表示しています。

高さのイメージがつかめるよう、今回グラフ用紙に作図してみました。
一マス１０ｃｍとなっています。

図面の一番下には時間を表示しました。

想定
想定は次のとおりです。
ブロッカーは身長１ｍ６０ｃｍ（図中一番左の選手のイメージです）。
床に立った状態で両手を伸ばすと、２ｍの高さまで手が届きます。ピンクの「０」で表示した選手の状態です。
その状態で手が届く高さは図中「２００－」で表示しています。
ネットは２ｍ１０ｃｍ。「２１０－」で表示しています。

この選手のブロック時におけるジャンプは４０ｃｍ(図中「 ３ 」の選手の状態です）です。つまり、最高到達点は２ｍ４０ｃｍでネット上３０ｃｍに手が出ます。

ただ、ネット上に１０ｃｍくらいしか手が出ていなくても、ブロックできることがあるので、その状況は「２」の状態に示しました。この選手の場合２０センチメートルジャンプすると、到達点は２ｍ２０ｃｍとなり、ネット上１０ｃｍに手が出ます。

必ずAクイックにブロックを跳ばせる技
ブロックカーは、ブロックに跳ぶ直前、ちょっと体を沈みこませますね。その状態は図中「X」で表示しました。
で、「X」の状態からブロックに行くと決めたら「０」→「１」→「２」→「「 ３ 」という具合にジャンプしてブロックを完成させ、「４」→「５」と落ちていきます。


ビデオ録画して計ると若干の差はありますが、ブロッカーが４０ｃｍのジャンプをするとした場合ですね、「X」の状態から「０」に行くのに０秒２１要します。

実はこれが、一つ目のポイントになるのですが、セッターがトスアップする瞬間、ブロッカーの姿勢が最低限「０」の状態になるようにしておくことがコツなのです。

「０」の状態は、ブロッカーは床についているというものの、既にブロックに跳ぶための運動は開始されていて、体もほとんど伸びきった状態です。

この状態でブロックに行かないと、間に合わないというAクイックを準備すると、ブロッカーはAクイックにトスを上げようが上げまいが、ブロックに跳ばざるを得なくなるのです。

条件に合うAクイックのトス
これは次の記事で紹介しますが、まず、考えてみてください。
この戦術の仕組みを理解すると、自分たちのチーム事情や相手のブロックの状況を考えた上で、自分たちが思ったとおりに相手ブロッカーを動かすということができますから・・・・。
ヒントは最初のころにアップした記事「サーブやトスのボールの軌道を電卓で求める」にあります。
では、次の記事もよろしくお願いします。

こちら↓にも、他のバレーボール愛好家の記事がありますよ。どうぞお立ち寄りください。

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