ウラ技・バレーボール技術・戦術研究会

実際に使って来た9人制バレーボールの技術・戦術のウラ技。ママさんバレー、一般のクラブチームではかなり通用しますよ。

一人でやるオーバーパス練習(楽しく練習するために・・・)

2011年09月11日 07時36分45秒 | パス

はじめに
パスで上達したい。トス技術を上達したい。というお話がありましたが、オーバーパスの基本的な技術である「キャッチ&スロー」は感覚を掴むために、徹底した反復練習をするのが一番。
しかし、単調な練習を長時間続けるのはなかなか困難な話なのです。
そこで、指導者が考えなければならないのは、このパス練習をいかに楽しくやらせるか・・・・ということになります。
今日は、その話をしたいと思います。

まずは、上達していく状況が確認できるようにする。
パスを上達したい・・・と言うから練習を施しても、その上達具合が漠然としていたのでは、選手も辛いものです。なかなか乗ってきません。
選手に練習の楽しさを与えるには、上達具合ができるだけ具体的に分かるようにしていくことが必要です。
陸上競技であれば、記録を取っていくという方法があります。1000mを今日は4分で走ったら、明日は3分55秒で走ろう・・・とか言う具合ですね。

で、パスの上達具合をどうやって確認するかということですが、私はパスの回数と、パスが正確にできる距離を記録する方法がよいと思うのです。
どの種目をどのように記録するのかは、選手のレベルを見ながら、指導者はよく考えて行く必要があるわけですが、例えば初めてバレーボールをする子供に教えるような場合は、下図のような表を大きな段ボール(1m四方くらいですね)に書きまして、これを体育館に持ち込むのが効果的でした。

この表、上段には赤マジックで壁パスを行う時の壁からの距離をセンチメートルで表示します。
で、下段には、連続して何回美しいキャッチ&スローのパスができたかを記録していきます。
 
例えば、私(磯野)の場合は、
9月1日・・・・・・50cmの壁パス50回をクリアー
9月4日・・・・・・180cmに挑戦するも45回しかできず保留
9月8日・・・・・・再度180cmに挑戦するも24回しかできず
         ランクを格下げすることとなり、次回100cm
         からやり直すこととなりました。
9月11日・・・・100cmに挑戦し、見事クリアー

という状況を記録してあります。


同様にポンさん、ゆんゆんさんは、手堅く少しずつ挑戦する距離を伸ばし、確実にクリアーをしていますし、
せれママさんは180cmの壁パスで苦戦したものの
挑戦3回目の9月11日にクリアー
いのっちんさんは、瞬く間に300cmの壁パスまでクリアーし、キャッチ&スローは完全習得。次のプレーを練習する段階に入った
という具合に見れるわけですね。

壁からの距離は最初50cmから始めますが、その後は自己申告とします。
挑戦できるのは2回までとし、50回できたらクリアー
25~49回までだと、保留(同レベルで次回挑戦)とします。
0~24回しかできなかった時は、次回ペナルティーとしてランクを落として(距離を短くして)挑戦させられます。
子供はペナルティーの格下げ組に入らないよう、必死に練習します。

このテストは全員で壁パスをさせつつ、監督とコーチで手分けしてチェックしていきますと、そんなに時間を取らずに、パス練習の時間帯にできます。
あるいは練習の最後にちょっとバテた状態でやらせるのもお勧めです。
疲れた状態のほうが力まずにパスをする感覚を掴みやすいからですね。

この表やテストは、一見ばかばかしく見えるかもしれませんが、こういう遊び心を指導者が持つことで、子供たちの競争心をあおり、昨日の自分を乗り越える、あるいは友達より上を行くという心理を生み出していくことができるのです。

個人でやる場合も基本的に同じ昨日の自分を乗り越える
個人でこのような練習をしていく場合もですね、表に書く、日誌に記録を残すというのはとても良い結果をもたらします。
日誌に記録することで、自分を見直して次の目標・調整事項が具体的に意識できるようになります。
上達したいという思いがあるなら、例えば最低限下記のような感じで、自己記録を残されることをお勧めします。

難しいことはありません。記録と、気付いたことなどをメモ程度に記録しておくのです。
自分の成長ぶりを記録しておくことで、次の練習の励みにもなりますので、個人で練習する場合は特に、回数や距離など具体的な数字を記録して残すということをお勧めします。

体重を落とす時の表の効果
そうそう、体重を減らそうと思うときは、日々の体重を記録していくだけで意識が変わり、不思議と体重が落ちます。
記録を取り体重を意識することで、ちょっとの間食をしたいときに
「これ、食べたら300キロカロリー・・・・。っとなると、5kmは走らないといかん。」てな具合に考えるようになって、我慢したり、ジョグやウォーキングしたりするようになるものです。
結果、体重は2週間目ごろから少しずつ・・・・落ち始めます。
試しにやってみてください。表を書くだけです。

本日は、個人練習のテンションを挙げるお話をいたしました。ありがとうございました。

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では、今後ともよろしくお願いします。



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3 コメント

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必要ですね。 (ポン)
2011-09-22 20:25:29
こうして記録して選手に見える化するのはとてもいいことだと思います。頭の中での記憶は時間が経つにつれどうしても忘れてしまいますからね。

私も記録と言えば、冬場によくやるんですけどね、アンダーの練習でバスケットのフリースローラインからバスケットゴールに何回入るか記録付けながら競わせています。フリースローラインだとゴールまで4m60cmあるので、かかとをフリースローラインにつけてやると大体4m30-40cmになります。そうするとバレーで言えばハーフセンターの位置と粗同じでゴールをセッターの位置と見立てるとコントロールする練習になりますからね。奥のボードに当たったら、相手からダイレクトされるっていう感じでやると結構リアルで面白いですね。バックのレシーバーも同じような感じで、3Pラインからゴールまで6m25cmありますから、そこから1m後方にテープでマーキングして7m25cmの位置にしてゴールに入れる練習しています。バックの場合は距離が長いので、リングに当たってもokにしたりはしますけどね。

記録取って、己に挑戦し又は相手と競うということはやる気にも繋がりますから、本当に必要なことだなと思っています。
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いのっちんさんへ (磯野)
2011-09-12 21:02:38
頭の中で意識するというのも悪くはないですね。やる気を出すことができるからですね。

ノートに記録しますと、少しずつ伸びて行った状況などが見えますし、天気や温度、食べ物、仕事の内容等によって、練習がスムーズに行く場合やそうでない場合なども見えてくることがあるものですから、日記のような感じで記録を残すようにしておくと、また、違った意味で楽しみにもなりますよ。
返信する
記録 (いのっちん)
2011-09-12 06:01:29
自分の頭の中では昨日はこの回数やったから
今日は何回やろうと決めていますが
やはり文字として残した方が達成感があるのかもしれませんね。

それにしても、記事の中の私はなんて成長が早いんでしょう♪

現実もそうだと苦労しないんですけどね~(笑)
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