雑記帳

日常の楽しみや感動を写真や絵で表現したい

蔵の町・栃木(その5)

2010-01-13 09:36:37 | 行楽

代官屋敷(岡田記念館)を出て数分のところに隠居所というより別荘の「翁島」があります。

左手には巴波川(うずまがわ)が流れ、この川が舟運として使用されたというのですが
利根運河的なものを想像していた私は、その川の狭さに一寸驚きました。(綺麗な川でした)
その橋の手前側に翁島に通じる道がありそこを進むと入り口です。
  
そこは明治時代の当主(岡田孝一)が古希の時に10年の歳月をかけ
贅を尽くして建てられたものです。
  
たとえば、檜は木曽産にこだわったり、廊下はケヤキの一枚板、1階客間の天井は屋久杉
2階客間の天井は薩摩杉、床の間の柱は黒柿で上の桟(落としかけ)は亀甲竹
など・・
数え上げたらきりがないほどの贅の極みです。
  
  
  
箪笥の引出
は袴を畳まないで入れtられるよう通常より広いスペースが取られていたり
障子は雪見障子で、欄間も今時にはない珍しい作りでした。
2階は欄干のある囲い廊下がありそこからの庭の眺めは春夏秋冬季節感が味わえたのでは・・と。

見終わって玄関脇の上がり框の両角に、何とも微笑ましい「大黒様」「恵比寿様」
にこやかなお顔で座っているので嬉しくてパチリ!
  
あわただしい年末の一日がこうして楽しい散策となりました。