教会員証「無限の感謝」

―東京に就職―その２
　年に２、３度大学の先生とかお坊さんが来られて修養と宗教的なお話の時がもたれていました。また、毎年３月３日には雛祭りがあり、この日には特別なごちそうが出たり、社員の演劇がなされたりした楽しい思い出もあります。
　入社して４年目の或る日、寮の先生から事務所にマイクで呼ばれ、行きましたら、今日から貴女をあなたの１４人室の寮長に任命すると言われびっくりしました。年令はまだ１９歳、勤務年数も私より多く相応しい方々が沢山いらっしゃると思いましたので、「高橋先生、私よりふさわしい年配者がいらっしゃいます。」と何名か名指しで申し上げますと、「貴女が適任で一番ふさわしいのです。」と言われました。「私の事この寮長、知っているのかしら。」と心で思いつつ、お受けすることになりました。入社して日の浅い私が「部屋長さん」、「部屋長さん」と言われ始めたのですから私は初めテレました。現場では班長として黄色い腕章を腕に付けて働き、お仕事にも日々責任を持たされました。幸い寮内の皆さんに支えられ職責を全う出来ました。その頃の親しい友の一人は現在、福島県郡山市に住んで居られ、今もなお親しくお付き合い致しております。（故Ｍ.Ｎ姉証「無限の感謝」より）