牧師・礼拝説教(要約)

【先週の礼拝説教回想】 ２月８日
・説教者 山田 隆牧師
・引照聖句 ルカの福音書１０章２５～３７節
・説教題 地味な助けの用意
▼今日の教訓は、３７節「あなたも行って同じようにしなさい」主イエスの譬えの内容。ある人がエルサレムからエリコへくだる道で強盗に襲われ、その人は着物をはぎ取られ、殴られ、半殺しにされて、彼らは逃げて行ったというものです。ある律法の専門家が主イエスを試そうとして「先生、何をしたら永遠のいのちを自分のものとして受けることができましょうか」という質問に答えられた主イエスは例えを使っての解答でした。律法の専門的な知識と理論ばかりの実行の伴わない人物だったのでしょう。「何としたら永遠のいのちを自分のものとして受け取ることができるでしょう」と崇高な質問をしてきたのは、知識や立場で、神の誉れを受けることができようとでも思ってでしょう。彼は律法の専門家でした。
譬えの中で、その襲われた人を救ったのは、サマリヤ人。見つけたら、すぐに駆けよって、手当や救助を実行したのです。祭司とレビ人は見過ごして去りましたが、サマリヤ人は人を介抱と手当をし、自分の家畜にのせて、宿屋に連れて行き、その主人に頼み、介護の費用まで渡し、もっとかかったら後で払うとまで手を打ちました。すでに、用意したもので人を救う心と行いが備わっていた人物です。
　この人に問いただすなら、「それは当然のことをしたまでです。できてよかったです」とでも言いましょう。
▼良い行いは、その場にいて生命的な危機に瀕している人への何らかのサービスでしょう。
　クリスチャンは得てして貧しい方々かもしれません。従って自ら単独で、人々のあらゆる必要に間に合うことはできませんが、できることは率先してすることでしょう。他を助けるとき心が伴っていれば、主はそれで人も神も満点を上げることです。私どもができる、最大の介護と医療は、主イエスの心と救いの体験を言行に表すことです。被害者がのっぴきならない危機に瀕している現場に出くわしたら最上の介護、奉仕ができることは請け合いでしょう。
▼体裁悪く、地味な心掛けと行いは人の救いの基軸です。人の救いは霊的精神的にも、肉体的にも、大変地味なはずです。それがいのちを扱う大事なものだからなのです。人は例外なく、罪と過ち、汚れと罪、そして死に縛られているのです。これに身を挺していく覚悟ある人は誰でしょう。自分が変えられているのだから、他を救うことができるはずです。キリストがなければ人は滅びに曝されます。主から助けと勇気を頂いて、死に瀕している人々に福音を伝えるレスキュー隊員となりませんか。
▼地味な助けの用意をしませんか。