最近山に一人で泊まるのは冬しかない。
無雪期の泊まりは、ほぼバリエーションか沢登りなので一人というのは今のところ無い。
昨日、初めて雪の飯豊に泊まった。
初めて一人でテント泊したのは会津駒ケ岳。その後、八ヶ岳や鳳凰山等。中央の山だと人の気配を感じるが東北の山だと殆んど人の気配がなく、山の中に一人っきりの様な気がする。約一畳の空間に何時間も一人でいる。ラジオを聞いたり、最近では読書もする。あまり早くにテントに入ると自然と一人宴の開始時間が早くなる。話す相手が居ないと一人で色々な事を考える。不思議と山の中で一人でいると山の事は思い浮かばない。来週何処へ行こう?あそこへ行ってみたい等、いつも考えていることが思い浮かばない。思い浮かぶのは、「たまには、実家に帰ってお袋に親孝行しなければ」、「下山したら、いつも勝手に山へ行くことを許してくれているい嫁さんを温泉にでも連れて行こう」等、普段考えない様なことを考える。でもこういう時間は結構好きだ。いろいろ考え、たくさん飲み、ウトウトして昨年ストーブでテントに穴をあけた。(補修して今も使用中)
無事下山し車で帰路につくと、不思議とテントの中での思いは消えている。運転しながら「来週は何処へ行こう?」「今年の内にあそこをクリアーしなければ・・」完全に下界の思考モードに戻ってしまう。
山で思う事は、山の中だけにしておこう。
私も山に泊まった時に、まだ完全に染まりきっていない自分がいる事に気づきます。山へ行くと下界のしがらみから解放されて野生とくか自然というか本来の自分に戻れる様なきがします。山が本当か下界が本当かは実際分かりませんが、下界であは出合えない自分に合えるような気がします。
くの字沢をクリアーするとまた違う自分に会えるかもしれません。