山行日:2024年10月10日 父ちゃんと月山:番外編 肘折登山口~ピストン
メンバー(単独):K野(記)
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【プロローグ】
今年の沢登りの目標をオツルミズ沢とし、序盤の沢初めをいろいろ計画していたが、天候不順に阻まれ…沢の足慣らしがすべて流れた。
9月15日、今年1発目の沢登りが、越後駒ヶ岳へ詰め上がるオルツミズ沢(記録はコチラ)となってしまった。
長距離の異動、眠れない車内での仮眠、いろいろあってオツルミズ1発目のカグラ滝の巻で熱中症となってしまい、パートナーのI堀氏に迷惑をかける。
初日で駒の小屋まで行く計画であったが、脱水症、下肢の痙攣などで、ペースが上がらず、途中ビバークの不甲斐ない自分に落胆した。
想定していた自分の体力と、現実との乖離に自信を無くす50代であった。
そんな自信を無くしたオツルミズの山行から、とーちゃん達との~ほのぼの月山ツアーで、肘折登山口から月山山頂までの30kmを超えるロングコースの情報をN田目氏から耳にした。これは、ぜひ自分に挑戦せねば、と心に誓い、今回の挑戦となった。
【Day1】
夜勤明けで車を走らせ、山形の大蔵村まで移動(約4時間)~午後1時には登山口へ着く。
ここから、9km先の念仏ヶ原避難小屋まで明るいうちに到着しなければならない。案内板のコースタイムは6時間…まぁ0.6掛けくらいで到着するだろうと考え足を進める。
昨今の熊被害ニュースを耳にしているせいか、曇天の午後、薄暗い樹林帯の移動は、展望も無いせいか多少の不安と恐怖で黙々と歩く。
樹林帯と笹藪の生い茂る山道を足早に歩いていると、明らかに大型の獣が笹薮を横断している「ザザザ」との音とともに笹藪が波打つ。
クマよけの爆竹をもってきていたが、手にする余裕がなく大声で威嚇した。
国立公園入口の看板を過ぎると、植生が変わり、大きい木が無くなったため展望か良くなってきた~小屋まで約3時間の時間を要した。
ヤマレコで情報収集した内容にもあったが、国立公園内から始まる木道は恐ろしく滑る。小屋手前の下り坂、木道で加速が付くともう止まれない。暴走機関車のように木道から外れ、笹藪に突っ込み小指を負傷した。
ここまでキノコ採りのおじさんとすれ違った以外、誰とも会わなかった。まぁ平日だからね~登山口を13時に出発、山小屋へ16時08分到着。小屋の扉を開けるが、当然無人であった。
小屋自体は新しくはないが清掃の行き届いた素晴らしい小屋で、2階には毛布も準備されている。先客がいた場合酒でも酌み交わそうと安物のワインを背負ってきたが一人で飲むこととなった。
ここまで曇り空で気温も低いせいか、飲料水の消費も少なかったが、夕食と明日の行動用のため小屋近くの沢から飲み水を明るいうちに確保する(湧き水でないので一応浄水器のフィルターを通す)
一人貸し切りの山小屋なので、めしを食べるとこ以外は寝るしかないが、ラジオが置いてあったので就寝までお借りし心細さを紛らわせた。
【Day2】
3時に目が覚め、夜空を眺めに小屋を出ると星空が見えた。5時出発のつもりだったのでまたシュラフに潜ったが、朝飯やパッキングを考えるとこのまま準備した方が出発がスムーズだと考え寝床を撤収することにした。
考えてみると下山もここを通るので雨具など必要最小限のものを背負い、シュラフやバーナー、酒などは小屋にデポする事とした。
朝食を済ませ、5時に小屋の扉を開けると霧雨であった。たしか3日間は晴れ予報のはずであった。一時的かと考え夜露で濡れるのを嫌いパンツだけ
レインウェアーを履いて歩きだしたがたが、止まない雨に結局上下レインウェアーを着込むこととなった。
山裾が広い月山~ここまで、猫又沢、赤沢川と2つの沢を超えてきたが、立派なコンクリート製の橋が架かる立川沢の勾配が一番きつかった。沢というか立派な川である。
紅葉もまだ始まったばかりで、降ったり止んだりのあいにくの天気ではあったが、月山の自然は雨に濡れた幻想的な風景を見せてくれた。
名前も知らないが、沢山のキノコも見ることができた。
小屋から約4時間で山頂へ到着、今回もなんの展望もないので、自撮りしてすぐに下山した。途中数か所携帯の電波のつながる場所があり、雨雲レーダーをみると日本全国晴れ模様であるが日本海側の一部から月山の上空にかけ雨雲が発生していた。やっぱり雨男…登ってきた道を、ひたすら引き返す。
小屋には3時間で到着、デポした荷物を回収し昼食休憩とした。お世話になった山小屋の清掃をし、コーヒーを飲んでまったりしていると1時間ほど過ぎてしまった。今日は肘折温泉の「亀屋旅館」泊である。
初めての山で下山時刻が読めないので、予約段階では素泊まりで予約した。共同の炊事場、冷蔵庫、電子レンジがあるので食料を買い込んでおけば、好きな時間に調整できる。温泉も入り放題で料金も安いので登山者にとっては良い施設である。
小屋から肘折登山口まで約3時間かかった。朝からトータル10時間は歩いている。昨日登ってきた道なので、大体の現在地は分かっていたが、それにしても長い~何度もGPSで現在地を確認するが、先は長い。歩くのも飽きてきた頃、やっと登山口についた。
携帯の電波が繋がるところで~亀屋旅館に下山の報告をし、旅館へ向かう。温泉とビールが楽しみである。
【Day3】
翌朝は、昨日までと違い晴天である。肘折希望大橋(ひじおりのぞみおおはし:日本一鋼鉄製ラーメン構造桟道橋)のビューポイントからは、昨日まで歩いてきた山並みと月山山頂の小屋までよく見えた。
アルバム:月山(番外編)
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