全てが順調に進んでいれば、1ケ月後の今頃はパキスタンのイスラマバードに着いていることになる。
とうとう、あと1ケ月。
今日、遠征隊の最後の山での訓練となった。生憎の天気で予定通りのメニューは行えませんでしたが、その分ミーティングの時間がとれて良かったと思います。
今回の遠征隊は、中心となる年齢層は60歳代である。最高齢は総隊長で、80歳だ。
私が一番若くて、41歳。40代で若手とは、もはや政治の世界である。しかし、登攀隊長、登攀副隊長は正月に飯豊連峰の完全縦走を成功している。
同じく登攀隊員に朝日連峰の荒川の支流、毛無し沢を単独で遡行した者もいる。どちらも私の最大級の目標である。(まだ夢の段階です)
経験や知識、修羅場の経験数は到底足元にも及ばない。
正直なところ、私は60を超えたら普通の山の登山道を歩いているだけで幸せなんだろう・・と思っていた。ところが・・・・総隊長にいたっては、80歳になってもカラコルムの山々への情熱は消えず、逆に気持ちだけで言えば皆、総隊長に引っ張られているように感じる。(私は圧倒されています)
この様な高齢の登山隊が、カラコルムの6000M峰の未踏峰に挑むことで、地元福島県の復興につなげたい。福島県は頑張るぞ!という事を世界に伝える。というのも今回の遠征の大きな目的です。
ナンガパルバードやK2、長谷川さんの山ウルタル、レディーフィンガー等の山を見るだけでもいい・・というのが夢だったのに、まさか登山までできるとは、しかも6000M未踏峰。青森県生まれの私が福島県へ来て約10年、本格的に山をやるようになったのがフィエスタに入ってからなので、約6年。色々な人に出会い、色々な山や沢へ行きました。その結果、この遠征隊に出会えた様な気がします。本当に、皆さまに感謝です。もちろんクビにせず、逆に応援してくれる会社や、大雑把な嫁にも大感謝です。
総隊長は、本当にカラコルム地方が好きで今日も最年少の私に「今回の遠征は次回の為の遠征だ、今回カラコルムを肌で感じればまた、必ず行きたくなる。その時のための遠征だ」と繰り返し話します。バカな私は真剣に考えてしまいます。とりあえず、次回よりまず今回です。万全の準備をして行きたいと思います。出発までの週末の予定は、ほぼ埋まっています。(谷フェスは総隊長には内緒です。怪我をすると怒られます)そこで、本日は予定より早く帰る事ができたので、冬用のジャケット、パンツをクリーニングに出してきました。お願いしたのは、「世界に広げよう那須岳の輪」でお馴染の那須岳のNさんの輪で知り合い、今年の3月に会津駒ケ岳に一緒にいった、ポンちゃんの藤沢クリーニング店さんです。自らも冬山へ行かれるので(BCスノボー)アウターのクリーニングにはとても良い評判があると噂に聞いておりました。値段はあえて書きませんが、私的にはかなりリーズナブルでした。またよろしくお願いします。
という訳で、残すところ1ケ月となりました。気負いせずボチボチ行って来ます。