フィエスタの谷 山行記録

【福島県勤労者山岳連盟所属】フィエスタの谷は山に登る事が好きな仲間の集まりです

山形月山 & 肘折温泉(2024/9/24~26)

2024-10-31 | 山行記録

山行日:2024年9月25日 山形月山(肘折温泉泊)
メンバー:N田目、とーちゃん、A井、K野(記)
※写真はクリックすると大きくなります。枚数が多いため順々に見る場合は、最下段の「フォトチャンネル」が便利です。

【Day1:9月24日】
24日の14時にいつもの場所に集合し「いわき組」の4人(とーちゃん、N多目さん、A井さん、私)で月山に向かう。
とーちゃん以外は、みなさん仕事明けということで、初日は温泉施設のある「道の駅にしかわ」で前泊となる。

【Day2:9月25日】
最近、足腰の調子がイマイチなとーちゃんのリハビリ登山のため、リフトが使える姥沢登山口から月山の山頂を目指す。初心者コースである。大昔にスキーで来た記憶があるが、雪景色とは異なり、まったく記憶に残っていない。

例年にない暑さが続いていたせいか、ここまで軽装できてしまった。リフト乗り場の駐車場に着いたときはなかなかの寒さであった。荷物の中から、ウインドブレーカーを着込んでリフトに乗り込む。

今回は、登山というより山形観光にちかい、月山のあと、肘折温泉、山形の寒河江市に新しくできた大型インドアクライミングジム「ノバリア」での体験クライミングも無理やりプランに入れてもらった♪

リフトで山頂付近まで行けるので楽ではあるが、搭乗中のとーちゃんにカメラを向けると、怖くて後ろを振り返られないとのこと…とーちゃんは後ろ姿の撮影となった。気温が低く、風が強いので全員アウターを着込む。
  

多少風の強い山道を進んでゆく、稜線に近づくとガスったり晴れたりの繰り返しで、展望があまり良くない。
  

小一時間ほど元気に歩いていたとーちゃんだったが、山頂直下の苦手なガレ場で、簡単に根を上げてしまった…単独で引き返すと言いだす。
山頂まで数分の距離なので、頑張って歩くよう何とかなだめてみるも…意志は固く、仕方がないのでトランシーバーを渡し別行動となる。

山頂は展望もなく、小雨交じりの強風であった。山頂小屋付近で、肘折登山口方面の分岐を教えてもらう。
今晩の宿泊先「肘折温泉」近くの登山口とのことだが、月山最長ルートで往復30km近くあるとのこと。
次回歩いてみたいと、しみじみ話すN多目さんであった。


一人で下山したとーちゃんが心配なので急いで下山する。トランシーバーで、とーちゃんを呼び出しながら下山するが、なかなか応答しない。
のちに判明するが、ザックの中にトランシーバーはしまわれていた。しばらく呼び出しながら下山すると、やっと応答。
「無事下山中」と連絡が取れ一安心。今度は会話が途切れることなく、話し続けるとーちゃんであったが、会話の途中で合流してしまった。
 

とーちゃんと休憩していると、N多目さん、A井さんも合流し、揃ってリフトで下山する。時刻は昼過ぎであった。
怖くて後ろを振り向けないとーちゃんを撮影するため、下山ではあえて先行してリフトに乗った。
  

ここから肘折温泉のある大蔵村までは、車だと月山をぐるりと100kmほど走る必要あり2時間程度かかる。
途中、地元のスーパーで食材を買い出し、今夜の宿「亀屋旅館」へと向かう。
山形には温泉地が多く、有名所の銀山温泉、蔵王温泉、上山温泉などメジャーな温泉地とは一線を隔した昭和レトロな湯治場風情を残す町並みであった。


亀屋旅館は共用部分にコイン式のガス台、台所に冷蔵庫、そして時間制限がなく温泉入り放題で食事付~普段からアウトドアな山岳会の私たちにとって、すべてにサービスの行き届いたホテルや旅館と比べ、自由に過ごせる居心地の良い場所であった。
 

【Day3:9月26日】
翌日は、旅館街の朝市をブラついたあと、寒河江市にあるクライミングジム経由で帰路についた。
   

クライミングジムには、地元の「青葉」クライミングエリアで知り合ったお友達も、スタッフやお客さんで入っており、懐かしい出会いもあった。たまには、のんびりの山行も良いものだと感じた50代の私である。


アルバム:月山

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奥只見白石沢スラブ(2024/10/19)

2024-10-25 | 山行記録

山行日:2024年10月19日(土)
メンバー:K野(船長)、Oh、O倉、M崎、Ai(記)
※写真はクリックすると大きくなります。枚数が多いため順々に見る場合は、最下段の「フォトチャンネル」が便利です。

山のフリーペーパーで奥只見のスラブが紹介されていた。Oh氏が行ってみたいと言うので、越後駒ヶ岳登山の帰りに船宿に立ち寄ったり、遊覧船で観光したり情報収集したところ、船舶免許を持っているK野氏と日程調整し今秋の計画が出来上がった。

船をチャーターすると片道料金で終日利用ができ、乗船定員の5人まで乗れるし、帰着時間の融通がきくため、使い勝手がとても良くお勧め♪

計画日の天気予報が今ひとつで、直前まで催行するかどうか揺れていた。O倉氏から背中を押すひと言があり一気にコトが動き出す。
10/19早朝6:00に奥只見湖へ集合した時、我々は青空で迎えられた。


7:00時前に出航~いつもとは違うアプローチにわくわくする。湖上を進む風も心地よく、景色を見ながら着岸場所を目指す。
華麗なる舵さばきで順調に航行しているかに思われたが、アクシデント発生!スロットルレバーがもげて外れてしまったのだ。
えっ岸に激突かーーと緊張感が走る中、Mens陣の素早い対応により、レバーは再固定され駆動力が増したのだった。
さすがタイタニック船長である。約30分の楽しい船旅だった。
  

今回は水量は少な目で、比較的ぬめりも少ない。水は澄んでおり、時折小魚を見つけた。アプローチシューズのO倉氏は、シューズを濡らさずにスラブへ到達。
私はラバー沢靴で、時折水ポチャしつつのんびりペースで歩く(今月初旬にブチッた腓腹筋の肉離れがまだ痛いのだ)1ヵ所高巻(左岸)があった。1時間半くらいでスラブへ到着。
  

わわっ圧倒的な広さの岩盤。最初の足置きは恐る恐る、慣れると足裏全面でぺたぺたと歩くことができた。
傾斜が緩そうで、スラブ表面がはがれてザレていない部分を選び、稜線に向かってひたすら登る。まるで雪渓を歩いている気分になる。遠近感がおかしな感じになる。
   

心配していた天気も最高のコンディショ~ン。青空と雲のコントラストがスラブに映える。日陰のないスラブでは、少し雲がある方が写真映えもして良いかも。始まったばかりの紅葉が彩を添えてくれる。

スラブの内側は暑かったのだが、30分程で稜線に着くと湖上からの風が心地よい。正面には岩峰が連なる荒沢岳、奥にはたおやかな越後駒ケ岳も眺められた。
軽食休憩をしたら、下山にとりかかる。スラブを楽しむように大きく迂回しながら、トラバース気味に慎重に…あっけなく取り付き点へ戻ってきた。
  

登りで高巻いた箇所は、ロープで処理し(右岸)11:00には、再び船上の人となった。今回は船チャーターなので、迎え時間を気にすることなく自由に移動できる。
片貝ノ池への上陸点を探したり、奥只見湖を更に奥の尾瀬方面へ双耳峰の燧ケ岳を見に移動したり、十二山神社へ着岸・上陸してお参りしたり、船で寄り道って贅沢だな~ちょうど12:00頃に桟橋へ戻ると同時に雨がパラパラしてきたのだった。
六方のご主人にお礼を言い、大量のカメムシが付着した車で銀山平キャンプ場へ反省会の移動。
  

寒気による天候悪化予報のため、軒並み予約キャンセルの中、充実感でいっぱいの我々は宴会用デカタープを設営した。
このキャンプ場には「かもしかの湯」が併設されている。木造の外観は少し年季を感じるが、場内は清潔で綺麗に保たれていた(リンスインシャンプー類、ドライヤーあり)。スッキリとしたアルカリ性単純泉の半露天を独泉♨

快適なデカタープで反省会開始!O倉氏から高級牛の振る舞いがあり、メスティンで炊き立ての白米に肉汁と共にONしてウマ~い連発でしたよっ。
ポツポツと雨漏りするのもご愛敬、と笑い飛ばしていたものの…予報より遅れてやってきた暴風にタープが飛ばされそうになる。
必死で四隅を抑えて耐えるのも限界となり撤収することに。宴会セットは大ビニール袋へ回収され、荷物は車内へ回収され、ぺしゃんこになったタープは取り残された。
  

人間どもは、いったん温泉で生気を取り戻し車内へ散った。夜半にかけて暴風雨となり、朝方に雨は止んだものの寒気が残された。
6:00頃車の窓をたたく音が…船長である。この天候の中、船長は管理棟の軒先で野宿をしていたのだった。飛ばされそうな銀マットを持つ手がかじかんだとか、深夜にタープを撤収したとか、ちょっとイカれてるな。

炊事棟の脇スペースをお借りして朝食タイムとする。宴会強制終了だったため、メインの鍋を食べ損ねていたのだ。温かいうどんがしみる~パンを焼いて珈琲も飲んで8:30には解散となった。
 

相変わらず(?)アクシデントに見舞われましたが、これも含めて楽しい週末でした。いくつかの反省点を教訓として、また次回もよろしくお願いします。
これまで何度もお世話になったデカタープ1号、ありがとう!そしてデカタープ2号もデビュー待ちらしいよ。

白石沢スラブへGO★

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