フィエスタの谷 山行記録

【福島県勤労者山岳連盟所属】フィエスタの谷は山に登る事が好きな仲間の集まりです

いわき 青葉の岩場 草刈りと芋煮会とトレーニング 2011年10月30日

2011-10-30 | 山行記録

震災以降、初めての青葉です。

 

会をあげて?シーズンインを前に青葉の岩場のアプローチの整備と草刈りを実施しました。

 

震災による落石の影響でしょうか、アプローチの道には倒木が結構ありました。

何と言っても、入口すぐの実をたわわに付けた銀杏の倒木には、閉口させられましたが、

笑一氏の華麗なノコギリ捌きで道の外にどかしたりしながら、岩場に到着。

 

まずは、メインの場所である南2エリアの広場の草刈りを始めます。

通常ならば、5月の連休前まで、利用できる岩場ですが、

3.11以降は、ほとんど人が入っていなかったらしく

広場はほとんど自然に帰っていました。

 

 

約一時間かけてやっと終了。

お昼まで時間があるので、久しぶりに登ってみることに、

 

 

で、お腹がすいたら、なぜかこんな場所で芋煮会開催となりまして

普通の鍋に、トン汁・・・そりゃ荷物重い訳ですよ。。。

恒例のグダグダタイムとなりまして

でも、広場が綺麗になって、気持ちは爽やか。

たまには、こんなのもいいですね。

岩場の状況は、次の記事でということで、

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安達太良山 烏川 烏川左俣 2011年10月16日

2011-10-27 | 山行記録

<日時および行程>

10月16日 烏川橋 → 二股 → 左俣 → 階段状大滝 → 登山道 → 奥岳登山口

 

<メンバー>

SL:沼ッチ、CL:アルピニスト笑一

 

紅葉の安達太良山で沢登り、烏川左俣を遡行してきました。

 

 

入渓口、沢と秋色の木々がいい感じです。

 

なぜか陽気なアルピニスト笑一氏

 

ホント良く色付いてます。天気が良ければ、より最高でしたが。。。

 

本日のメインディッシュ、階段状大滝を攀じる笑一氏

 

大滝落ち口から

 

山腹のパッチワーク

 

藪こぎを終え、明日を見つめる笑一氏

 

稜線登山道より、鉄山南壁崩壊地。

 

下山すると、満開のコスモスが、お出迎え。

 

御二人さん、お疲れ様でした。

来年こそは、安達太良の沢遡行→くろがね小屋泊り(宴会)のプラン実施したいですね。

 

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剱沢大滝への挑戦 2011年10月8日~10日 その2

2011-10-16 | 山行記録

<10月9日>

剱沢大滝へアタックする日がやってきてしまった。
十字峡の吊り橋から見た剱沢の水量は、
暴力的ともいうべき水量で轟音を立てていた。

  


昨夜は一晩中剱沢の轟音を聞いていたが、不安だけが高まっていた。

剱沢へは、一番上流側の剱沢平の広場から尾根に取り付き
踏み跡のある急登の尾根を登り、
踏み跡が支尾根へ向かうところから支尾根へ
そこから、FIXロープのあるルンゼを下降して
剱沢へ降り立つ・・・ということであったが、


尾根を登り切る前に怪しい踏み跡に誘われてしまい
さらにそのまま、足場などほとんどないため灌木にぶら下がりながら
強引に目指すルンゼめがけてトラバースすると、
剱沢の河原が見えてきたので、下降ポイントよりは
やや下流であるが、降りてみることに。

50mの懸垂下降一回でやや足りないくらいであったが
クライムダウンで問題なく川床へ到着した。
いよいよ、剱沢の遡行となる。

渇水期にあるというのに予想以上の水量に圧倒される。
不幸にして黒部川に流れ出てしまったがために剱“沢”と
命名されてしまったようだが、この流れががキチンと日本海なりに
流れ着いていたならば、立派な“川”になれたのだろうと思う。

ちなみに十字峡の水量を比率で表すと、棒小屋沢:1、黒部川:4、剱沢:3.5
といったところか、ほとんど水量や迫力は黒部本流と遜色がない。


川床に降りた右岸をそのまま遡行することにするが、早速ツルツルの側壁に阻まれ
本日最初の徒渉となる。
河原の徒渉であるにもかかわらず、太ももまで水につかり
水圧も結構強い。そして何より水が冷たい。
この先何度も徒渉することを考えるとうんざりしてしまう。

剱沢平手前の徒渉の際は、大岩にかつてNHKの撮影隊が
徒渉のためにチロリアンブリッジを行ったであろうリングボルトがあった。

なんでこんなところで?といった場所なので
「おそらくあれは演出でしょ」ということで3人意見は一致した。

その後、沢幅は狭まり流れも圧縮され、徒渉はより困難を増していく
深みにはまれば、胸の下まで浸かってしまう。

 

そしてなにより、少しでも気を緩めれば簡単に押し流されてしまうように感じられ、

慎重にかつ素早く行動しなければならない。

大きな洞窟が口をあけているトサカ谷を左手に見ながら通過すると
剱沢平で、テンバ適地は一張程度か。

剱沢平の先には、当初CS5m滝と勘違いした2段CS滝、
猛烈な勢いで岩の間から水を吐き出していたが、
左岸に再び徒渉し、1段目は右側壁から、
2段目は同じく左岸のガレ場と砂地の斜面から簡単に巻くことができた。

この巻きの際、まだ新しい一人分の足跡を発見し、
「まさか一人でここを遡行する人間はいないだろう。なんかの動物の足跡だろ」
と話していたが、本当に人間の足跡だったようです。
ソロで剱沢を遡行できる方といえばこの人しか思い浮かばなかったが
本当に彼だったとは・・・

正面に双耳峰の大凹角ルンゼが見えてくると両岸はツルツルの側壁となり
剱沢大滝の前衛であるCS5m滝が立ちはだかる。

剱沢大滝も目と鼻の先であるはずだが、この滝の先で沢は90°屈曲しており
滝の飛沫しかここからは見えない。

 

CS5m滝は、右側壁を有るか無いかというくらいの細いバンドを
残地スリングのかかったボルトを利用して
トラバースして越えるのが本来のクラシックなルートであるが
ボルトの間隔は、かなり遠く、落ちればCS5m滝の水流に
完全に落ちてしまう位置にあるため、左の水量の少ない3m滝から攻めることにする。
とは言っても、ここも取り付きまでは2mほどの深い淵が間にあり、
泳がなくては取り付けない。本来であれば、泳ぎ担当の私が
取り付いて攀じ登り2人をフォローするところだが、
とてもじゃないが恐ろしくて行く気になれない。

そんな訳で、泳ぎが得意とは言えない沼っちが
代わりにトップで飛び込んだ。
その後フォローで登ったが、あの水温をたった2m泳いだだけで
体はガチガチ震え、3m滝の登攀ももろに水流を受けながらで
体の震えはしばらく止まらなかった。

登り終えると、やっとI滝を目にすることができた。
夢にまで見た剱沢大滝。たどり着けた喜びとここまで支えてくれた
仲間への感謝で涙が出るくらい嬉しかった。

滝前はもの凄い水しぶきと暴風だった。とても悠長に三脚を立てて
撮影するなど困難。震える体で夢中でシャッターを切った。
おかげでほとんどの写真はぶれて使い物にならなかった。

剱沢大滝I滝 動画1

剱沢大滝I滝 動画2

大凹角ルンゼを1Pの予定だったが、あまりの寒さに耐えかねて
記念撮影をして、名残惜しい気もしたが帰路に着く。

 

 

大した距離ではなかったが、緊張と寒さで尾根への登り口手前で
私は完全にバテてしまった。

武さんから、カリン糖をもらってだいぶ元気も回復し
無事、“緊急ビバーク”地へたどり着いた。

一つの目標を達成した喜びと余韻で、この日の夕餉は最高のものに感じられた。


<10月10日>
現実の世界へ帰る日。

またあの崩壊地を通らなければならない。
帰りの登り返しは、FIXロープがあるとはいえ
重荷を背負ってのユマーリングはかなりきつく
ここの通過で1時間ほどかかってしまった。

その後は、来た道を延々と歩いたが、
3日前より山々の木々の色付きは鮮やかになっていた
これから、次のシーズンまで誰にも見られることなく
冬を迎えていくんだろうと思うとなんだかもったいない
気もするが、足元に転がっている落石は明らかに
3日前より増えていて、危険地帯と化した登山道とは言えない場所であることを否が応でも気づかされる。

 

最後はヘトヘトになりながら(私だけです。。。)
観光客で賑わう黒部ダムに到着。

冷たいコーラで無事を乾杯して生涯忘れられない長い旅は終わった。

 <おまけ>

今回の“緊急ビバーク”地での問題は水の確保だった。

そこで、かつて私が冬の小野川不動滝で水を確保した方法を応用して

画期的な水汲みシステムを構築してみた。

 

文:スダッち

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剱沢大滝への挑戦 2011年10月8日~10日 その1

2011-10-16 | 山行記録

私が、この会に入会したきっかけは、ズバリ「滝」だった。
志水哲也氏の写真集「日本の幻の滝」に衝撃を受け
自らの足で現場へ行き、その目で見てみたいということで、
山など全く知らない素人でありながら、本当に勢いで山岳会へ入会した。


件の「日本の幻の滝」にて「秘瀑」として紹介されている「剱沢大滝」は、
この写真集の中においても一際特別な存在であり、
また実際にも日本一の幻の滝にふさわしい存在だと思う。
 

そんな滝への思いはあったが、自分にとっては程遠い存在で
一生かかっても叶えられない夢であると思っていたのに、
まさか入会3年目で、こんなチャンスに巡り合えたことには、
今回同行してくれた(というよりは自分を支えてくれた)
武さん、沼ッチには、本当に感謝しています。

 


<日時および行程>

10月8日 扇沢駅→(トローリーバス)→黒部ダム→日電歩道→十字峡平
10月9日 十字峡平→踏み跡より剱沢右岸尾根→剱沢入渓→剱沢大滝(I滝)→十字峡平
10月10日 十字峡平→黒部ダム→扇沢

<メンバー>
SL:沼ッチ、CL:武さん、カメラマン:スダッち
 

前日深夜に扇沢駅に到着する。上の舗装の駐車場は満杯で、テントを張る隙もないので
スノーシェッド脇の砂利の駐車場へ車を駐車しテントを張って軽く一杯飲み就寝したが
一晩中出入りする車の音でよく眠れなかった。

 

10月8日

4:30まだ日が昇らないのに沼ッチにたたき起こされる。
眠い目をこすりつつテントの外を見てみれば、テントの張ったスペース以外は
満員御礼の込み様で、慌ててテントを撤収する。
扇沢の始発は6:30分なのでのんびり準備・・・と思っていたが、
こんな時間から戦闘態勢の登山者が駅に向かっている。
急いで朝食を済ませ、準備するが、なんせ今回は、あの剱沢ということもあり
装備も、ロープ50m×4本を筆頭にガチャ類も先日の谷川岳より多いくらい持っていく。
そんな訳でパッキング等々で5:30分扇沢駅に向かうと既に券売り場は長蛇の列であった。

何とか始発の都心の満員電車のようなトローリーバスに乗り黒部ダムへ到着。
到着するなり黒部川へ向かう出口付近で駅員と登山者が何か話している。

どうも、10月5日に起きた地震とその後の余震で十字峡手前で登山道の
大崩落があり通過出来ないとのこと
また、負傷者が2名おり未確認ながらうち1名は亡くなったようだと・・・

当然、駅員からは危険ですので・・・云々言われたが、
正直ここまで来ていてすんなり引き返すことなどできず
とりあえずその大崩落とやらの現場を見て判断することを告げ
本当に自己責任のもと旧日電歩道へ向かった。

※後に知ったことだが、上記の情報の通り
1名死亡、1名重症とのことであった。
ご冥福をお祈りするとともにお見舞い申し上げます。
 

日電歩道へ降り立つとまだ真新しい落石がゴロゴロしていた。
それも普段は落石など起こりそうにないような樹林帯の中などにもあった。
地震により至る所が落石の巣になっているようで全く気が休まらない。
 

内蔵助谷手前の旧日電歩道対岸の崩落現場。
崩落した土砂が堰止湖を作っていた。

 

内蔵助谷出合。丸山東壁

ここで、一休みし、もし大崩落の現場が通過できそうになかったら、
「ここでも登攀するべ」という話になる。
背中の重荷と落石の恐怖から来る緊張感で、
結構体力を消耗するので一つ一つの休憩の時間も長くなってしまう。


やっとのことで、十字峡手前の崩落現場へ到着。
そこには、完全に道という物はなく、
高さ100m、幅20mにわたって斜面が崩落していた。

上部からの巻きを考えるが、
上部は急なスラブ帯となっており登っても
トラバースは絶望的。

下に降りれば、落石のリスクはあるが
登り返せる場所を見つければ可能性はある。

 

ただ、懸垂トラバースで向こう側の登山道へ行ければ登り返しの労力もないだろうということで

武さんが懸垂トラバースを試みたが、これは失敗。

約50m下の黒部川の河原に降りて登り返せるポイントを探ることに。

武さんが下っている間、轟音とともに岩が落ちてくる音が谷中に響き渡っていた。

すぐ下流のルンゼで岩雪崩があったらしい。

 

2番目に私が懸垂下降しラストの沼ッチを待つ。

この間、だいぶ体力も回復してきたので、登山道へ戻るルートを探しに行くと

崩壊地すぐ下流の先程岩雪崩が起きた滝になっているルンゼ以外は、どこも登れそうになく、

意を決して、ルンゼの右側に空身で取りつく。

(この間2人は、ロープの回収やらでかまってもらえなかったのでフリーソロで登った。汗・・・)

↓はFIXロープを登る武さん。

ここを登り返すと、十字峡平はすぐだった。

剱沢平の予定だったが、ここに来る登山者は皆無だろうということで、

“緊急ビバーク”とさせていただいた。

続く・・・

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谷川岳一ノ倉沢中央稜 2011年9月25日

2011-10-02 | 山行記録

先週の荒川に続き2週連続の会山行。

今年は、震災の影響でスケジュールも大きく変更せざるを得ませんでした。

詳しい記録は、スダッちのブログ参照↓

http://blogs.yahoo.co.jp/sudam820/26721964.html

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