フィエスタの谷 山行記録

【福島県勤労者山岳連盟所属】フィエスタの谷は山に登る事が好きな仲間の集まりです

2013年10月19~20日 明星山P6南壁 左フェースルート

2013-10-26 | 山行記録

パーティー:生田目CL・草野SL・溝口(順)、鈴木(会友)・平山(鈴木さんの友人)

 

今年最後のビックウォール。7月の穂高屏風岩のメンバーに若い順ちゃんと平山君が

加わり前日の寝不足を引きずりながら駐車場で登攀の準備を始めた。

 

6時頃からダムの放水を知らせるサイレンが鳴り響き不安を掻き立てる。

案の定不安が的中し先行パーティーが小滝川の増水が凄いんであきらめて帰って来た。

同じルートを登ると話していた人達で増水の為、取付きまで行けないとの事だった。

待っていてもしかたないので売店脇から河原に降りて行った。

 

7時30分頃確かに以前来た時より増水している。

少し下流に大岩が2つありチロリアンブリッチでロープがFIXされている場所があるそこを怖い思いをして対岸に渡った。

 

 

 

左フェースの取付には増水で行けないので手前の大岩から取付く、Ⅴ-ぐらいあり。

10m弱で正規の1P目に合流できた。

先行パーティーは左岩稜のA1ピッチを登っていたので左フェースは貸切状態で我々のみ。

順番待ちを予想していたので助かった。

3人なので草野さんに終始トップをお願いした。*いつも申し訳ない。

1P20mⅤ-:草野さんリード、苦もなく小ハングを越えて行った。順ちゃん不安そうだったが問題なくクリアー、持ち手ありよいしょと越えた。

2P30mⅤ:かぶりぎみの凹各を越えて左岩稜の分岐まで。案外いやらしかった。

3P10mⅣ-:右上ぎみにピナクルまで。トポⅣだが?体感Ⅴ-ぐらいに感じた。

4P15mⅣ:ランぺ右上してクライムダウンポイントまで。*今回3P/4P継続した。

5P5mⅢ:草野さんクライムダウンしてビレーポイントへ下降、他2名はローアダウン。

6P40mⅣ+:滑り台状のスラブを右上ぎみに登りカンテをトラバースして右上。

       垂壁凹角に黒いテープ残置はここだったか?一番嫌な所だった。

7PⅢ+40m:草野さんが直上ルートに入ってしまい懸垂下降。

         スカイラインを目指しスーさんパーティーに先行してもらう。草付きスカイライン基部まで。

8PⅣ+40m:スカイラインを目指し垂壁先の立った凹角を越して行く。高度感抜群。

9PⅢ40m:ブッシュ混じりの浮石多い所を登る。大きな落石でタケ・順、焦る。

10PⅢ40m:どこがルートか迷う。スーさん達は左上して行ったが、草野さんには直上してもらった。

*ススキが見えるとこが中央バンドと考えた為。

11PⅢ30m:大岩らしい岩発見、傾斜が緩くなってきたので間違いないと思った。

      スーさん達と合流ここから先が解らない様子、だんだん暗くなってきた。

12PⅢ40m:大岩上部のくの字状凹角基部からタケ偵察しながらカンテを越えて登り、

         下山ルートのトラバース地点らしきもの発見。ここが実質登攀終了点。

 

   

  

 

カモシカ君です。

 

ここで全員集合下山路検討及び偵察開始。

*暗い中、いろいろ探って向いの尾根上の木に反射テープ発見。

スーさんがザイル付けてトラバース開始。尾根に出た所で休憩。

目印の反射テープのある木より上部に出たので闇の中50mの懸垂下降をした。

下山ルート発見で安堵したがここから先が大変だった。

5人中、使えるライトは2個+電池切れかけ1個、足元を照らしあいながらの下山となる。

反射テープがある木からはFIXロープ沿いに順調に30分程下り、

ロープがなくなる所から涸れ沢を真下に下ったがこれがミス。

大分降りて小滝川の水音が大きくなって来たあたりで、

偵察していたスーさんからこの先は下降無理との事。

少し休んで登り返すも闇と疲労でFIX終了点を発見できなかった。

暗黙の了解で斜面でのビバークとなる。22:30頃

寒さと時折小雨が落ちて来て嫌な感じの一夜だった。

一人大いびきで寝ていた人有り。

 

 

翌朝6時頃から明るくなってきたので、スーさん・草野さん・タケで偵察開始。

もう少し登り返してダメだったら、下流を向いて右のブッシュを越えてみようと話をした。

右のブッシュの奥に幸いにも草野さんが白い小沢を見つけそこが下山ルートだった。


残りのメンバーにもついてくるように指示し雨で滑る斜面を2回の懸垂で降り水路橋に着く事が出来た。

水路橋に監視員はおらずスリルがあったが渡りきり8時頃駐車場に戻れた。

  

 


途中草野さんの車のタイヤ破損があったが順調に帰って来た。

言い伝え通り、初めての明星は下山核心と言われているのも理解出来た。

来年はもう少し青葉でトレーニングして楽に登りたい。

スーさんと組んだ平山君は黙ってつらい顔一つしないで登って降りて感心しました。

良き強いメンバーと事故もなく完登攀出来て本当に良かった。

順ちゃんも1年で成長した。

明星南壁初登ルートの左フェースは岩場の弱点をついた登りがいのあるルートでした。

  

記)タケ

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2013年10月13日 東日本女子登山集会のサポートをしてきました。

2013-10-26 | 山行記録

労山連盟の東日本女子登山集会が、ここ福島で開催されるということで、

そのサポートをしてきました。

東日本女子登山集会については、こんな概要です。↓

http://mwaf.jp/womenscom/2013/07/131013-14.php

 

参加メンバー 七ヶ岳:角さん、スーさん、ましこさん、タケさん、渓クン

          斎藤山:スダッち ※猪さん腰痛のため欠席

 


まずは、七ヶ岳の報告から

県連からのサポート依頼があり三連休で各自行きたい山もあったと思うが、

当会関係で6名の参加を得て良いサポートが出来た。参加の皆さんご協力ありがとうございました。

12日はいわきから息子を連れて南会津に向かう。

いわきからだと白河→新甲子トンネル経由で行くと思ったより早く着きそうなので
途中、大内宿を観光して待合わせのヨークベニマル田島店に17:30頃到着。

6時半前にスダッちも合流し買出し後、会員のイノさんの自宅7時すぎに着いた。
イノさんの自宅は古民家をリフォームして素敵な住まいだ。

早速宴会となりスーさん恒例のギター演奏で盛上がり最高の夜となった。

イノさん、本当にお世話様でした。腰治ったらまた登りましょう。

 

13日イノさんの自宅を8時頃出て10分程でスキー場のホテルに着いた。

他の県連のメンバーも到着し、約100名弱の集会参加者はバスにて各登山口に向かう。

七ヶ岳組は20分程で黒森沢登山口駐車場に到着。ガイダンス・自己紹介後9時頃登山開始。

林道を20分程登り分岐を左の登山道に入るが昨夜の雨でだいぶぬかるんでいた。

歩き始めて1時間少しで沢に出た。沢沿いを10分程登ると護摩滝が現れた。

40m程の滝。

階段状でトラロープもあるので直登しても問題ないが不安な人には

右側の巻道を上がってもらう。滝を登りたい希望者(約20名)を中間でヘルプしたが

沢は初めての人がほとんどだったので時間がかかったし腕が疲れた。30分程で全員

護摩滝上まで登らせナメ状の沢を20分登り稜線に上がる分岐に着いた。

分岐から急登を20分で稜線に出た。東面の展望がすばらしい。少し登ると山頂だった。

 

小雨+風で寒かったが小休止して下岳めざして縦走開始、那須方面見晴らし抜群。

ここからが長かった。下岳含む約10個以上のアップダウンを繰り返しさすがに

もううんざりしてきた頃に下岳登山口に降りる分岐に着いた。

左に降りて行くが急な直滑降である。トラロープがあったが降りずらい道。

傾斜が緩やかになって来て少し歩くと下岳登山口駐車場に着いた。

送迎バスに便乗させてもらい黒森沢登山口駐車場着。15:00頃

角さん車にて皆の車が置いてある場所まで戻り解散。約6時間お疲れでした。

七ヶ岳は思った以上に楽しめる山です。参加して戴いた皆さんに感謝です。

 

スダっち、一人で斎藤山サポート&迎えに来てくれてありがとう。

(記)タケ


斎藤山

 

猪さんの腰痛が再発したらしく、この山に最も精通したガイド不在のサポートとなり

会のみんなは七ヶ岳に振ってしまったので何とも寂しい。。。

 

昨晩、登山コースのことについては、酒に酔う前に十分猪さんからレクチャーを受け

地形図には、そのことをこと細かく記載したが、

登山道は、過剰すぎるくらい整備されていたおかげで全く問題ありませんでした。

 

<登山コース>

雷神様コース→見晴らし台→斎藤山(1278)→見晴らし台→早生栗コース→リンゴ園で直売会

 

 

予定通りの時間に雷神様コースから登山開始。

神社は登山コースから少し離れているらしく、今回お参りは割愛。

 

しばらくは、地形図には記載のない林道を進んでいく。

林道歩きが終わり、右に登山道が分れるとやっと登山らしい勾配の登山道になった。

ここからは、見晴らし台まで、登り一片の道となる。(とはいっても1Kmほど)

 

見晴らし台は、非常にわかりやすい看板があって、簡易トイレも完備。

しかも、ここまで車で来ることも可能!

 

ここで、靴ずれを起こしたご婦人1名が、先に連絡を受けた地上サポート班の車で下山。

 

小休止のあと、山頂へ向かいます。

一度、林道へ出て

山頂登山口なるものへ向かいます。

 

で、山頂登山道はというと、地中に関東方面へ送電するための送電線が埋設されてるための保護とはいえ

無粋な樹脂製の階段がこれでもかって設置されていて、正直山を歩いているというより

景色のいい階段を上ってるような感じ。。。

 

ほどなくして、防災無線の反射板が見えてきて、その横をすぎると

左手には、立派なヘリポート。

 

さらに尾根を進むと、そこが斎藤山の山頂。

 

 麓は実りの時期。

 

みんながいる七ヶ岳もよく見えました。

 

さて、下山かなと思ったら、

このルートには、「お昼休憩」なるものがあって(資料をよく読まなかった私も悪いのですが・・・)

皆さん、さっきのヘリポートでお弁当を広げてるではありませんか!

普段、山で昼食をまともに摂る習慣がない私と福島登高会のO氏(この方も予定表とか読んでないよね・・・)

お弁当なんて持ってくるわけないので、とても手持ちぶたさな時間を過ごすことになりました。

 

下山は、見晴らし台までは、来た道(階段)を降りて

見晴らし台からは、早生栗コースを下る。

こちらは、痩せ尾根の急な道で、雷神コースより登山道らしい雰囲気があった。

ただ、必要以上に張られたトラロープは、正直鬱陶しかったです。

 

帰りは、巨木の写真を撮ったりしました。

 

そして、今回一番見たかった、早生栗

見事な栗の巨木。

樹齢は誰もわからない・・・らしい。

 

早生栗からは林道を進み、両側にはリンゴ園が広がる。

道端には、一口だけ食べられ捨てられているリンゴがあった。

マナーのない人間がいるものだと思ったら、どうも猿の仕業らしく

リンゴ畑をよく見ると、様々な猿対策が施されていた。

 

ここで、両側のリンゴ畑での直売会も予定に入っていて、

僕は、たらふく試食のリンゴとリンゴジュースで煮たというさつまいもを御馳走になりました。

(買わなくてホントすいません。。。)

 

ちなみに、登山道左手のリンゴ農家は猪さんの親戚ですので、お近くに行った時は、是非お立ち寄りください。

本当においしいリンゴでしたよ。

 

記)須田

 

 

 

コメント (1)
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