フィエスタの谷 山行記録

【福島県勤労者山岳連盟所属】フィエスタの谷は山に登る事が好きな仲間の集まりです

東北ブロック沢救助搬出訓練(2017/6/24~25)

2017-06-29 | 会の活動

6月24、25の両日、宮城県で行われた東北ブロック沢救助搬出研修会へ参加しました。
参加者は、宮城、山形、福島(郡山・いわき)で26名の参加者です。
皆さん、セルフレスキューに対するモチベーションが大変高い方ばかりでした。

今回の内容は、前年度に行われたチロリアン救出・振り子救出の復習と検証を兼ねた内容でした。
事前に、前年度行われた訓練内容がweb上に資料としてあるので、各自、自己学習してきてくださいとアナウンスがあり、まじめな私は、もちろん事前にチェックしました。
画像だけではどうしても疑問な設定箇所が数か所あったため、前年度の参加者に質問してみましたが・・・結局、単に設定が間違っていただけのようです。
設定した理由を尋ねても、「疑問に思ったけど、このように教えられた」との回答でした。
数か所 ?? な部分がありましたが、今回はすべて別な方法で実施しました。
  

救出方法は、救出ポイントのロケーションや現有資機材によって変わりますので、1つではありませんが、救出方法のなかで、なぜこの様な設定にするのか、明確に回答できない指導は行うべきではないと思います。危険ですので・・・
物理の法則には誰も逆らえませんので、すべての設定において説明ができるはずです。
  

普段...一般の方に救助法の設定やロープに掛かるベクトルの話をしても~大抵 ?? な表情をされて来ましたが、Rescueを本職としていない一般の方で、これほどスムーズに活動できるとは、基本スペックの高さに驚きでした。
【報告者:草野 高行】

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大朝日岳(2017/6/19~20)古寺鉱泉からピストン

2017-06-28 | 山行記録

メンバー:勝見・遠藤・生田目(記)

梅雨入り直前の好天を見込んで勝見さん、かおりさんと朝日連峰に行って来た。
前日夜8:00に私の自宅を出て磐越道~東北道~国道13号で米沢~長井~白鷹に11時半頃着、白鷹ヤナ場(道の駅)で入山祝いを軽く済ませ仮眠を取った。
*ここの道の駅は駐車場も広くWC・水道・草地もありテントで仮眠するのには良い所。

【6/19】
19日、朝4時半起床 軽く朝食を済ませ古寺鉱泉に向かう。途中ダムサイトの細い道を通るが大井沢方面の道に出ると立派な道になった。
6:40頃登山口Pに着いた。駐車している車は平日なのに5~6台止まっていた。前日に山開きがあった様子。

7:10、昭和?明治?の風情100%の朝陽館の前を通り北側の急な斜面を登って行く。30分程でヒメコマツの巨木が生い茂る尾根に出た。
ブナ等の新緑が美しい尾根道を登り合体の樹を過ぎて、いい加減疲れてきたあたりで一服清水に着いた。冷たい清水が美味しい。
清水から10分程登ると日暮小屋からの分岐となり、ここから古寺山の肩まで苦しい登りが続く。
夏道に多くの残雪があり踏抜き・泥によるスリップに注意し、9:20に三沢清水着。水は出ていないが小休止には良い場所だ。
10分程休み急な登りを終えると古寺山の肩に出た。雪渓が続いており道迷いの名所?実際75歳の単独者が遭難して翌朝ヘリでピックアップされていた。
*下山時勝見さん・かおりさんペアもルートミスした所、残雪期は要注意。
残雪の残る道にはカタクリ・白根葵・コイワカガミ・ハクサンチドリが咲きだしていた。

駐車場で準備中 古寺山肩の雪渓 古寺山山頂 

10:20、古寺山到着、展望が一気に開け、月山・鳥海山やこれから登る小朝日岳~大朝日岳に続く主稜線が見えた。
雪が多く気分高揚、かおりさんがアルプス見たいと喜んでいた。小朝日岳の頂上を目指して急登を頑張る。

11:10、小朝日岳山頂着。素晴らしい景色、雪の多い飯豊連峰もよく見えてきた。
勝見さんは「もうここでいいよ」と疲れた様子。小休憩し勝見さんも大朝日の小屋をみつけると元気になってきた。
展望を十分楽しんでから小朝日の急な下りを終え熊越からは展望の良い稜線歩きとなる。
月山 朝日連峰主稜線 シラネアオイ

12:50、雪渓をくり抜いた状態の銀玉水着。最高の水場で小休止、各自最後の水場なので水を補給、3人で12Lぐらい担いだ。
勝見さんアイゼンなし、かおりさん簡易アイゼン、私はゴムスパイクで水場の上の雪壁を登った。
登りは踏み跡のステップがあり楽に登れたが明日の朝の下りは要注意と感じた。
雪渓が終わり夏道を登ると高山帯の様子に変わり、チングルマ・ウスユキソウが咲いていた。
小屋が近くなり勝見さんが早足で登って行く、さっきのグッタリはなんだったんだ。
銀玉水の雪渓 雪渓上部 コイワカガミとウスユキソウ

14:00、小屋着、荷物を2Fに運び、空身で大朝日岳山頂をピストンし14:25山頂着。山頂からの360度の眺めは絶景だった。
小屋に戻り近くの雪渓の雪で冷やしたビールで祝杯をあげた。
そのあとはいつものウダウダタイム、勝見さんはお酒をたんまり飲んで、6時には寝てしまった。
19時前に素晴らしい夕日を見て小屋泊の人達と団欒の時間となる。
月山と朝日避難小屋 色親父 宴会

21時過ぎに寝る準備をしていると小屋の管理人(大江山岳会の会長さん)が来て、先程山形県警に遭難救助の要請があり、皆さんも昼過ぎに話をした大阪からの単独者が道迷いをしてビバークしているとの説明があった。明朝6時にヘリで捜索開始予定との事。
場所は古寺山の肩の雪渓付近なので明日の下山時注意してほしいとの事。銀玉水の上の雪渓で話をした男性らしい。
21:30遭難者の心配をしながら寝床に入る。
日本海に沈む夕日 御来光 小屋前

【6/20】
20日、4:00起床今日も好天だ。昨夜は思いのほか気温が下がらなかった。
遭難者は大丈夫だろうと思いながら軽く朝食を取り下山準備を済ませ5:30に小屋を出た。
気持ちの良い稜線を下り、今日の核心になる雪渓下りとなった。
勝見さんは4本爪・かおりさんは6本爪・私のは長靴用ゴムスパイク、皆んな一言もしゃべらず真剣に下った。
左右どちらに落ちてもただでは済まない高さだった。

全員無事水場広場まで降りた時古寺山上部に県警のヘリが飛来し救助活動が始まった。
30分程でピックアップが終わり遭難者は無事に救出された様子、ほっとした。
まだ蕾状態のヒメサユリを見ながら下山を急いだ。

7:30、小朝日山頂、トラバースルートは雪渓の状態が最悪との管理人さんからの情報から尾根沿いの急登を登った。
小休止し8:00下山開始、小朝日の下りで若い女性の単独者とスライドし話をする。
かおりさんと写真に収めた、山形美人、勝見さんと私はテンションが上がる。
その後も古寺山の下りでまたも若い単独の女性に会う。山形の女性はすごい。

長い下山をいつものバカ話をしながら順調に高度を下げて行く。
一服清水で小休止をし元気を取り戻し、沢音が聞こえてきて合体の樹で最後の休みを取っていると昨夜小屋で一緒だった佐々木さん夫婦が下ってきた。少し会話をし最後の下山にかかる。
急な下りになり古寺鉱泉の赤い屋根が見えてきてやっと長い下山が終わった。
山形美人、いわき美人? ヒメサユリ 米沢ラーメンラーメン

11:00、駐車場着、佐々木さん夫婦(東京都板橋で、お好み焼き みりおんばんぶーを経営 03-6231-0333)とお別れし大井沢にある温泉で汗を流し大江町経由で帰路につき、米沢でラーメン店を探し3件目でやっと米沢ラーメンを食べた。
店主がTVで昨夜の遭難ニュースが報道された事を話ていた。福島大笹生ICから高速に乗り18:00にいわきに着いた。

雑感:久しぶりの朝日連峰だったが充実した山行でした。梅雨前の朝日は人も少なく最高でした。
勝見さん最新の車借りて戴きありがとうございました。かおりさんも朝日連峰満喫出来てよかったですね。
次は飯豊が待ってますよ。お疲れ様でした。


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吾妻 前川 大滝沢(2017/6/11)

2017-06-14 | 山行記録

メンバー:N会長CL、SさんSL、Mさん、Oさん、Ai(記)
ゲスト:Kさん

N会長からのお声かけで今シーズンの初沢♪

以前から来てみたかった、噂に聞くデート沢

前夜は峠駅のスノーシェッドでプチ宴会
地元山岳会のKさんが大きなエスパースを用意してくださり、N会長ご自慢のちゃぶ台を囲み、雨風を気にすることない快適な空間となりました。
時折通り過ぎるローカル電車と新幹線をテントの入り口から眺めたり、モチモチで意外にお上品な力餅を頬張ったり、もちろん美味しいお酒をいただいてから就寝 


翌朝2名が合流。入渓地点まで10分弱、駐車スペースから沢に入れます。
5人で出発するも、すぐに嫌なへつりが出てきて、慣れない沢靴にマゴマゴ
その後はのんびりペースの私が先輩方を追いかける訳ですが、明るい日差しが差し込む沢には美しいナメが続き見入ってしまいます。
眩い新緑の中、自然が作ったとは思えない素晴らしいナメ、小さな滝をウキウキしながら歩けますよ~上部に雪渓がないため水温は低くないし。
   
※写真をクリックすると大きくなります。記事下の【アルバム】もぜひご覧ください

ほどなく大滝に到着~圧巻の大きさ
さすが日本の滝100選、天然ミストが気持ちいい~
直登の記録もあるようですが、もちろん高巻きです。途中切れ落ちた斜面のトラバースがあり、今日はココだけロープを出しました。
   

大滝上で沢に戻ってからも、綺麗なナメは続き、小さな滝を登ったり巻いたり、ドキドキしながら絶妙にヘツったり...
メンバーは各自で自由なラインを歩きます。すっごーく難しい箇所はなかったかな。
1か所だけトイ状の流れを跨ぐ時、水流に足をすくわれて必死の形相  なんとか持ち堪えられてホッとした~
水かさは減っても枯れることはなく、いくつか先の分岐で左股に入り、ほどなく登山道へ合流しました。

    
ランチ後に下山開始、登山道は滑川温泉に至ります。駐車スペースまで1分、無事に到着して解散です。
折角なので、私は姥湯温泉で豪快な景色を眺めながら露天風呂に入り、お土産の力餅を購入し、楽しい週末を満喫して帰路につきました


鬱蒼とした苔むした沢も雰囲気があって良いけど、明るく陽の射すナメの美しい沢は本当に気持ちいい
お泊まりスペースも入渓アプローチも◎で再訪決定でしょ。紅葉の季節も素晴らしいに違いない
誘ってくれたN会長、いつも面倒を見てくれるSさん、Mさん、華麗な沢デビューのOさん、ありがとうございました。
そして見送っていただいたKさん、次回はご一緒しましょう

◆アルバム:吾妻前川大滝沢2017/6/11

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