フィエスタの谷 山行記録

【福島県勤労者山岳連盟所属】フィエスタの谷は山に登る事が好きな仲間の集まりです

前穂高北尾根 2012年7月13日~16日

2012-07-27 | 山行記録


メンバー:タケ・メグ


北尾根の記憶が曖昧だ。

北尾根が目的で登りに行った事が無いからかもしれない。
奥又白~四峰正面~前穗が初めての本チャンだった。
もう35年前の記憶である。

今回はTさんが仕事の都合で来れなくなり
愛弟子のメグとの穂高・北尾根行きになった。

【7月13日】
昨年の今頃はNさんと黒部・赤木沢だったなあと思いながら
待ち合わせのJR土浦駅に16:00着 メグの車で上高地を目指す。
順調に常磐道~北関東~関越~長野道で松本に21:00過ぎに着いた。
途中買出し・食事(ビビンバ)を済ませ沢渡には10:30頃着いた。
雨が降り出したので車中にて軽く入山祝をし、
明日の晴天を祈り眠りについた。


【7月14日】
朝起きると雨はやんでいた。
ただ、梅雨末期の予想しずらい不安定な空模様である。
6時前にはパッキングをすませる。
2人共ザックの重さが気になり少し不安になった。

バス停に向かうと慣れた感じのおばさんからタクシーで行きましょうと誘われ、
一人あたり1,000円で上高地に行けた。

上高地バスターミナルには大勢の登山客が居て、
降り出した雨を見ながら準備をしていた。
しばらく待つと小降りになっていたので7時頃歩き出した。

明神に着く頃から穂高の山並が見えだし、
沼ちゃんがGWに登った明神東稜の良く見えた。

小休止の後、ペースを上げて徳沢をパスして9時半過ぎに横尾に着いた。

ここからの眺めはすこぶる良い
北尾根・奥又白・屏風岩(一部)が見える。

槍方面に向かう人達とはここでお別れとなる。

昔からここの山鳩は人懐っこい。

行動食を口に入れて、いよいよ涸沢に向けて梓川に架かる横尾橋を渡る。

しばらく気持ちの良い河岸の道を歩き、
屏風岩を左に見れるあたりから登りが始まる。

見晴らしが良い地点で小休止、
眼前に圧倒的な存在感で屏風岩が鎮座していた。

2ルンゼは前日の雨のせいか滝となっていた。
メグに屏風のウンチクをたれながら歩き出すとすぐに本谷橋に着いた。
ここからが本日のハイライト、急登?の始まりである。

重いザックの為かなかなか調子が上がらず休みながら30分程登り、
やっと雪渓の上に涸沢ヒュッテが見えてきた。

いつもの事だが見えてからが小屋まで遠い。

残雪も多く雪渓登りになったとたん足がつりだした、
3日前に仕事でひねったあたりだ。

快調に登るメグに引っ張られるようにやっとの事で12:30過ぎに涸沢ヒュッテに着いた。
涸沢はあたり一面雪で小屋とテン場の一角のみ雪が消えている状態だ。

ひと張り分の空き地を見つけゴロゴロした上にエスパースを張り終えて、
ヒュッテで名物のおでんと生ビールで乾杯をした。

寒かったので暖ったかおでんは美味しかった。
ふたりとも疲れたのか昼寝をし、夕食はジフィーズを食べて早目に寝た。


【7月15日】
4時頃テントにぶつかる雨音で目が覚める、風も強い。
気がつくとテントの中は水びだし。
コッヘルで排水作業(テン場が水の通り道だった様子・・・)

これでは北尾根はムリだ、小屋で天気情報を見てもかんばしくない。
大勢の登山者も行動をあきらめて下山して行った。

当初の目的から奥穗往復に切り替え10時まで様子を見る事にする。
メグにはせめて奥穗の山頂に立ってもらいたい、
なんせ初めての穂高なんだから。

10時頃、雨も小降りになってきた。
「メグ突っ込むぞ!」
と気合を入れザイテンに向かった。

涸沢小屋のマムート人形に挨拶して登りだす。
すぐに夏道は雪渓に飲み込まれ雪渓の端に沿って登り強風の中、
雪渓をトラバースして嫌なガレ場を左上してザイテンに取りついた。

ザイテングラードを登る(下る?)のは、30年ぶりぐらいだと思う。
メグは元気で頼もしい、強くなって成長していた。
岩場に来ると楽しそうですねと弟子に言われると嬉しくなる。

所々に雪渓やハクサンイチゲ等の高山植物が見られた。
稜線に近ずくと飛騨側からの風が強くなり
最後の雪渓をトラバースぎみに登ると穂高山荘に12:30頃着いた。

待機中の登山者が多く休んでいた。
10分程休憩し奥穗に向かう。
小屋からすぐの梯子ではメグの雨具がめくれてあがる、すごい強風だ。

30分強で奥穗到着、視界0、風雨強。
この天気の中ジャンダルムを越えてきた山女がいた。。。

頂上には数人いて、やさしい方に記念写真を撮ってもらう。

 


駆け下りるように山頂を後にして小屋に逃げ込む。

遅いランチ(メグ:ラーメン?私:カレー)を食べて少しまったりした。
2時半頃、下山開始。

雨は止んでいたがガスのザイテン下降、
途中ガスが晴れて涸沢カールが一望できた。

素晴らしい眺めこれこそ穂高。
途中からアイゼンを付けて雪渓を真直ぐ降りた。

戻ってみるとテントの中は、水害で今朝よりさらに酷い状態。
テントを逆さにしてまたしても排水作業。

テントを乾かしている間、
またまた、ヒュッテでおでん+熱燗+生ビールで乾杯をする。(極楽、極楽zzz)

夕飯はメグ特製のパスタ、これまた美味でした。
次回もお願いします。
たまに小雨が降る天気だったが昨夜に較べたらまし、
ウトウトしてたらいつのまにか寝てしまった。

 

【7月16日】
5時頃起床 天気は回復傾向で常念方面には日がさして来た。
朝食は外でこれまたメグ特製リゾット+グリーンカレー。
今後の山に使えそうなおいしい朝ごはんでした。

テントを乾かし(風があったので乾きは早かった)7:30頃下山開始。
涸沢からの帰りは、
花の写真を撮ったり人間ウオッチング(山の服装等)したりした。
来る時と同じように徳沢をスルーして歩いていると、またまた会いました。
(というか、良く遭遇しますね~)
橅の会の山女さん(黒部・朝日岳・谷川)と再会。
奥又白から前穗の予定で入山したが悪天候の為、
撤退してきたとの事でした。

来月は剣沢からチンネに行くそうです。

上高地に着いたら、私の足の裏の皮がべロンと剥けていてびっくり、
例の靴限界でした。

沢渡に戻り、途中の温泉に入り、
途中渋滞がありましたが水戸駅に21:30頃着いて
23:20頃帰宅しました。

メグにとって穂高は初めてだったので天気の良い時登りたかったですが、
良い経験になったと思います。
愛弟子は立派な山女になりました。
メグありがとう。

タケさん

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飯豊山 2012/7/14~7/15

2012-07-21 | 山行記録

記事は前後しますが、沼っちの登頂を祈願するため、

スダッち、単独で悪天候の中、飯豊山神社へお参りに行くの巻。

 

あの苦行の中、お参りしてきて良かった!

 

記録はこちらから

☆☆☆

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沼っち、おめでとう!

2012-07-21 | 会員の独り言

沼っちを含む、日本山岳会福島支部とパキスタン隊の合同チームが、

見事、カラコルム無名峰へ登頂しました。

 

お疲れさまでした!

 

http://www.yomiuri.co.jp/sports/news/20120721-OYT1T00744.htm

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いってきます

2012-07-08 | 会員の独り言

  ふくしまから はじめよう!

      2012年

  日本山岳会福島支部創立65周年カラコルム登山隊

(副名)日本・パキスタン国交樹立60周年記念合同カラコルム登山隊

(英文名)「PAKISTANI・JAPANESE JOINT KARAKORUM EXPEDITION」

目標 パキスタン北部(カシミール)、シムシャール地方の6000M級未踏峰(無名峰の数峰)の連続登頂、及び周辺の学術調査。

 

いよいよ、海外デビューしてきます。

ドキドキ、ワクワク大人の遠足気分です。

本日は、安全祈願祭をして成田泊、明日の14:00頃成田発、8月3日帰国予定です。

はたして帰国後、会社と家庭に私の居場所はあるのか?・・・・・

とりあえず、行って来ます。

 

 

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本物はスゴイよ~ 会えるといいな!

2012-07-01 | HODO-HODO BOYS掲示板

  パッキングもほぼ完了!

あとは行くだけ。本当に近づいてきました、ドキドキワクワクドキドキ・・・・

本家本物のGIRIGIRIの佐藤さんもパキスタンです。昨年に引き続き、ウルタルⅡ峰東南ピラーに挑みます。

成功すれば初登です。もしかしたら、フンザかイスラマバードで会えるかも・・・ 楽しみが増えました

http://goldwinwebstore.jp/contents/pg/THENORTHFACESTAFF/tabid/100/EntryId/1922/GIRIGIRI-BOYS-2012.aspx

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