夢と犠牲と代償を乗せて走るは、リニア新幹線

東京 － 名古屋間を最速４０分で結ぶという リニア中央新幹線が発表された。
現代の鉄道技術を集結した巨大プロジェクトだ。


今までならば、東京 － 名古屋間は１時間４０分程度だったが、リニア新幹線が完成すれば１時間が短縮できることになる。
新幹線が苦手な私はありがたい話だけれども、その１時間を短縮する為にどれほどの犠牲と代償が必要だろうか…。

リニア中央新幹線の詳細なルートは最短を選択した為にほぼ直線ルート。
山を貫くように走ることになる。

山や土地の売買で収入を得る人もいるだろう、建設・土木関係の会社は仕事が増えるだろう、新幹線が通ることにより観光客が増え今までにない経済効果が上がるだろう。
国が豊かになってゆくのはありがたいことではあるが、工事に伴い山を追われた動物たちはどうなるのだろう…。


せわしなく働くビジネスマンにとっては『 １時間短縮される 』という時間はとても魅力的であり意味のあることだろう。
多額の経済効果を生む巨大プロジェクトはそれほどの意味があるのだろう。


けれども考えてしまうのじゃ…。
　　本当にリニア新幹線は必要なのだろうか…今まで使っていた新幹線ではダメなのだろうか…と。


山を切り開き、木々が伐採され大きな工事機械が入り動物の住処が無くなってゆく。
何も知らない動物たちは逃げ追われ追い込まれることになる。
食べ物に困り人家へ出没するようになる。　畑を荒し、人間に危害を加え、人害として動物たちは駆除される。
巡り巡って誰が犠牲になるのだろうか…。


そういう私も現代の便利さを当たり前だと思い、犠牲や代償があるのもわからず暮らしていたけれども今回の事は少しばかり考えさせられた。
多額の工事資金を使うのだから、少しでいいから動物たちに配慮した工事をしてほしと願う。



リニア新幹線は素晴らしいモノになるだろう。


『 それが可能であればどんな技術でも実現せずにはいられない 』とはよく言ったものっすね