●色彩俳句0122・真赤03・内藤吐天・2013-03-27
○「牛通り過ぎてすかんぽ真赤なり」『鳴海抄(1956)』(内藤吐天01)
季語(すかんぽ・春)
「すかんぽ」は私の田舎では「スイバ」の別名で、茎を噛むと酸っぱい味がしました。多くはイタドリ(虎杖)のことをさすようです。この句では「真赤」といっていることから、まぎれもなく虎杖のことでしょう。
○内藤吐天(ないとうとてん)(1900~1976)
代表句「初蕨雨細ければさみどりに」02
季語(初蕨・春)
岐阜県大垣出身。東大薬学部卒。薬学博士。俳句は→大須賀乙字らに学び、流麗多彩巧緻な句風。「草上」「東炎」同人を経て戦後「早蕨」を創刊、主宰。このころから季題趣味を放棄し、自由詩的な作風を展開した。
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