○次元俳句530・底(空間)11・車谷長吉01・2021-05-09(日)
○「夏来たる馬穴の底の鰻かな」(『車谷長吉句集』)(車谷長吉01)
○季語(夏来たる・初夏)(「→BLOG俳句新空間」より引用)【→次元俳句-索引1・索引2・索引3・索引4・索引5 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・か・き・くけこ・さ・し・すせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や・ゆ~)】
【鑑賞】:いかにも昔風のブリキのバケツであろう。その底に鰻が丸まっている。「キタル」や「バケツ」の歯切れのよい音とともに夏が来た。
○車谷長吉(くるまたにちょうきつ)(1945~2015)
○好きな一句「葉桜や影深くして蔭重く」(『車谷長吉句集』)02
○季語(葉桜・初夏)(引用同上)
【Profile】:兵庫県姫路市出身。作家、随筆家、俳人。筆名の「長吉」は唐代の詩人李賀にちなむ。妻は詩人の高橋順子。第119回(1998年上半期)直木賞、第27回川端康成文学賞他多数受賞。
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