●次元俳句0137・離れる(空間)01・平松措大・2013-07-28(日)
○「離れ病む妻の聖書の徽拭ふ」(平松措大01)
季語(黴・夏)
病の妻とは遠方にいる作者です。「黴」という言葉から、離れている期間が数日ではなく、やや長い期間ということが推察されるというのは深読みでしょうか。
○平松措大(ひらまつそだい)(1898~1986)
代表句「汲み去ればもとの水音夕紅葉」02
季語(紅葉・秋)
岡山市生まれ。京大法学部在学中に→鈴鹿野風呂・→野村泊月・→日野草城の指導を受け、卒業後は山陽の各地で中学教員を勤める。1925年より「さぎり」(のち「きび」)を刊行。退職後は富山県笠岡町の他炊庵にて句作専念の日々を送る。
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