“ものごとの本質と自分の本質が分かる”ということ

“ものごとの本質と自分の本質が分かる”ようになれば、自分軸による的確な行動がとれるようになります。（ここで言う“的確な”とは、“自分で納得した”という意味です。）
それらの本質が分からなければ、関係ない情報や周囲の声に振り回され、またそれによって自分の感情もかき乱され、本質からそれた対応をする可能性が高くなります。そして自分で対応した結果にも関わらず、それを人のせいにしたりします。そのようなことが重なるとセルフイメージがどんどん低下していき、自分に対する信頼感も下がり、何かにチャレンジする機会に恵まれたとしても行動にためらいが生じます。そして後になって行動しなかったことに対して悔んだり、都合のいい言い訳をして人生が停滞していきます。
さらに停滞感が強まると（そもそも自分の中に基準が無いことから生じるのですが）、他の人が上手くいっている姿を見ると相対的に自分が失敗したものととらえるようになります。そして、とても腹立たしい感情を抱き、ひどいときには上手くいっている人を引きずり降ろそうとする言動に出たりします。本人の無意識レベルからの言動では「あたなのためを思って」みたいな感じで言ってくる場合もあるし、巧妙な仕掛けとしては、水面下で手を回して外堀を埋めて（周囲に働きかけて）、叩きのめすということを行ってくる場合もあります。
“ものごとの本質と自分の本質が分かる”ということは、とても大切なことです。自分の行動に対する自信と行動した結果に対する責任が持てるようになるからです。言い換えると、自分の人生に対して自信と責任が持てるようになることを意味しています。そしてそのことを通じて、自分と同様に他の人の生き方も認めてあげられるようにもなります。