新しいしくみとパズル

これまでなかった新しいしくみをつくるということは
まるでパズルを組み合わせるようなものです。

パズルの面白いところは
異なる形のピースが思わぬ部分でつながるところです。
そしてその一方で、ピース同志つながらず
空白部分がなかなか埋まらないというもどかしさもあります。

そんなパズルであっても、時間の経過にしたがい
ピースのかたまりが大きくなるとともに
空白の部分が次第に埋められていき、やがて完成します。

新しいしくみをつくる場合も
パズルを組み合わせるときと同様
異なっている形のピースをつなげていきます。

そして、この場合のピースとは
これまでの経験により得られたものと
これまでの経験や仮説をもとにして、これから得られる何かです。

このとき、作成途中に空白部分があったとしても
目指す完成形に近づくにつれ徐々にそれらは埋められていきます。

他方、パズルとの違いをあげるとすると
パズルの場合、空白部分にはそれに当てはまる
たった一つのピースを埋めていかないと完成に至りませんが
新しいしくみの場合には、一つの決まったピースはなく
他のやり方、別の何かで代用がきくことです。

また、新しいしくみには完璧な完成形といったものはなく
それは時間や作成者の意図により
いかようにも変容していくことです。

そのため、空白を埋めるためには
経験や仮説がなくても意図的にピースを作りだす
という選択肢もでてきます。

したがって、新しいしくみをつくる際には
たとえ空白（＝未完成）部分が生じ
手詰まりだと感じたとしても
積極的に行動した方が良い場合があります。